九州旅客鉄道株式会社

JR九州のコワーキングスペース、コスト削減の鍵はAkerun。柔軟な鍵権限による運営効率化にも貢献

事業開発本部 開発部企画開発課

草場 顕一 さま

事業開発本部 開発部企画開発課

田 崇賢 さま

目的 / 効果

  • 一部の運営無人化による、人件費削減など施設運営の効率化
  • URL鍵活用による非対面でのドロップイン利用者の受け入れを実現
  • 普段使いの交通系ICカードを鍵とした入退室管理
QJR博多駅でCO-WORKING & CO-LEARNING SPACE「Q」(以下「Q」)を、JR福間駅で「Q-Works FUKUMA」を運営されていますが、なぜ鉄道会社である御社が、コワーキングスペースを始められたのでしょうか。
A弊社の強みでもある「駅」という立地を活かした、商業施設ではない新しいサービスを提供したいという想いからスタートしたことが始まりです。

もともと、社員から新規事業のアイデアを募る制度が社内にあり、私を含めた社内メンバーでコワーキングスペースやシェアオフィスを運営してみたらどうかと提案したことがきっかけです。

「Q」に関しては、博多駅という立地を生かし、今までの商業施設にはない何かをしてみたいという想いがありました。コンセプトを“グローカルゲートウェイ”とし、「九州から世界へ、世界から九州へ」という想いを込めています。ひとつは、アジア圏の中国や韓国にも近い九州を足掛かりにして、世界を目指してほしいという想い。もうひとつは反対に、世界から九州に進出したい人や企業が来てほしいという想いです。

「Q」が、“コミュニティ”的な役割を果たしているのに対し、福間駅の「Q-Works FUKUMA」は、無人でのコワーキングスペース運営を当初から見据えていました。福間は、博多のベッドタウンとしても機能している街で、オフィスワーカーも多く住んでいるため、リモートワーク需要が増えている中で最適な立地だと考え事業を始めました。

双方のコワーキングスペースは料金面で連携していて、「Q」の会員の方は、「Q-Works FUKUMA」の指定エリアを無料で利用でき、「Q-Works FUKUMA」の会員の方は「Q」のドロップインを通常価格の半額で利用いただけます。

Q「Q」と「Q-Works FUKUMA」それぞれでのAkerun入退室管理システムの導入効果はありましたか。
Aそれぞれ無人運営が実現したことが大きいです。「Q-Works FUKUMA」では他のサービスとも連携し、URL鍵を発行する仕組みも設けているため、完全な無人化に成功しています。

「Q」に2台、「Q-Works FUKUMA」に1台を導入していますが、何よりも、無人運営が実現できたことが大きいですね。無人化によって、人件費を抑えることができたことが一番のメリットです。

プロジェクトの立ち上げ当初から、始発から終電までの時間で運営したいという考えがありましたが、まさにAkerunのおかげで実現できたと感じています。「Q」は早朝と深夜時間帯が無人、「Q-Works FUKUMA」は完全に無人という体制で運営しています。Web管理ツールも使いやすく、問題なく運用できています。

「Q-Works FUKUMA」の鍵は、月額制の会員と、時間貸しのドロップイン利用とで、形式を分けています。ドロップインの予約に関しては、外部の予約システムを使用しており、利用者が予約した時間だけ使用できるURL鍵を付与したメールを送っています。これによって、対面での接客をすることなく、利用者の方が出入りできるようになっています。

一般会員の方は、JR九州の発行する「SUGOCA」などの交通系ICカードを鍵として登録してもらうようにしています。会員証を発行する案なども考えましたが、鉄道事業をしている会社ですし、駅に来られる方は交通系ICカードを持っているのではないかと予想したことと、皆さんのカードを増やしたくないということから、SUGOCAを鍵として使うことに落ち着きました。いつも利用している交通系ICカードを鍵にできてしまうのも、Akerunの魅力だと思います。

お客さまからの声として、他のシェアオフィスで使われていたスマートロック製品よりもAkerunの方が動作が早いという意見もいただいています。そういった利用体験の声や、大手企業での多くの導入実績も、Akerunを選んだ理由のひとつです。

Q御社の今後の事業展開についても伺いたいと思います。コワーキングスペースの運営は、新たなビジネスの創出に結びつきそうですか?
A「Q」は、利用者同士の共創の場所になっていければと思っています。JR九州のアセット(資産)活用やAkerunの新たな活用先も探っていきたいです。

オープンから日が浅いこともあり、「新しいビジネスが生まれた」とまでは言えないのが現状です。ただ、「Q」はコワーキングスペースとしてだけでなく、利用者同士の共創の場になりつつあるとも感じています。JR九州の様々な部署の社員が「Q」に駐在し相談できる機会や、イベントに出席したりもしています。新規事業の検討は社内でも定期的に行われており、「Q」を通して利用者の皆さまを紹介したりできればと思っています。

私たちの鉄道事業は、公共交通機関を運営する立場として、鉄道事業は絶対に守っていかなければいけません。私は元々、車両のメンテナンスの部署にいて、社内の新規事業のアイデアを募る機会をきっかけに「Q」の担当になり、異動してきました。

無人駅舎や空きテナント等、当社のアセットを活用して、コワーキングスペースのような使い方をしていくことも、これからの時代の選択肢になるのではないかと考えるきっかけをいただいたと思っています。
今回のコワーキングスペース事業検討をきっかけにAkerunの採用が決まりました。これもひとつのJR九州とフォトシンス様のご縁であり、「Q」を通した成果であると思っています。必然と「Q-Works FUKUMA」でもAkerunが採用されました。今後もAkerunの可能性が広がってくれればと思っております。

九州旅客鉄道株式会社

通称JR九州。九州地方の旅客鉄道を運営する、JRグループの旅客鉄道会社のひとつ。鉄道事業だけでなく、観光、不動産、飲食など、多角的な事業展開をしている。

博多駅のCO-WORKING & CO-LEARNING SPACE「Q」と、福間駅の「Q Works FUKUMA」は、社内で新規事業を募るプロジェクトを経て、コワーキングスペース事業として発足し、2021年から運営している。