合同会社漢満堂

Akerunで導入コストを抑えた店舗の無人運営が可能に。IoTを活用したニューノーマル時代の店舗運営

代表社員

青木 満 さま

目的 / 効果

  • 無人店舗の入店/退店のセキュリティ確保にAkerunを活用
  • 導入・運営コストを抑えた、効率的な無人店舗の運営を実現
  • 営業時間拡大による近隣のお客様の満足度の向上
Q薬膳八百屋ファルマルシェは「無人運営の薬膳八百屋」というユニークなコンセプトですが、どのような店舗なのかお聞かせいただけますか。
A生活習慣において、多くの方々へ価値を提供できる要素が「食」、「食材」と考え、これらを通じた健康を伝えるために、実験的に始めた店舗です。

もともと薬剤師として仕事をしている中で、薬の力だけではなく、食を通じて病というものに取り組んでいけないかと思ったことががスタートです。血圧の問題や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病をはじめ、うつ病、便秘、アトピーなど、さまざまな疾患の原因のひとつとして食があります。

一方で、世の中の多くの方が「病気を治す = 薬を飲む」と思っており、なかなか病気が治らずに悩んでいる方もたくさんいます。
このお店のコンセプトは「薬膳八百屋」ですが、野菜などを売っている場所で、健康に関する相談ができ、それを解決するためのお茶や食材を購入できたり、解決するための方法を知ることが出来ます。
食と医療がハイブリッドするような場所には、何らかの意義があるのではないかと考えて開店に至りました。もともと、そういった趣旨でセミナーやイベント開催の活動もしていたんです。

ただ野菜を買いに来てくださる方もいますが、薬剤師としてお客様の健康相談にのる機会も多く、開店の際に考えていた形になってきていると思っています。来店ハードルの低い店舗であらゆる年代層の方にアプローチすることは、医療的にとても大事なことだと考えています。

QAkerun入退室管理システムを活用した無人運営に挑戦しようと思ったきっかけはどこにありますか。
A大手企業のセキュリティシステムも検討しましたが、100万円単位で費用がかかるので、もっと導入しやすいシステムを探す中で、Akerunの存在を知りました。

開店当初は、無人運営はしていなかったんです。また、運営する上での人件費や稼働率を考え、14時から20時までの営業としていました。ただ、食品を取り扱うため、冷蔵庫は1日中ずっと動いていますし、当然ですが家賃も24時間分発生しているわけです。1日6時間の営業だと、1日の4分の3のコストを無駄にすることになるので、もっと効率的な運営ができないかなと思ったのが、無人運営を考え始めたきっかけです。無人運営という仕組みそのものには、新型コロナウイルス感染症の影響拡大以前から興味を持っていて、いつか挑戦してみたいと考えていました。

当初は実験的な意味もあったので、スモールスタートも意識しながら、無人運営をするための設備として、Akerun入退室管理システムと、セルフレジシステム、防犯カメラを設置しました。一番お金がかかったのは、セルフレジシステムの導入費用でした。入退室管理システムに関しては、大手企業のセキュリティシステムも検討しましたが、見積りを取ると100万円以上もの費用が必要になってしまうことが普通でした。スモールスタートの実験的な店舗への投資としては非常に高価なため、とても手が出ませんでした。そんな中、インターネットで情報を集めている中でAkerunに出会いました。Akerunの導入を決めてよかったと思っています。ほかの設備を全て合計しても導入コストはすごく抑えられましたし、毎月のランニングコストもそれほどかかっていません。

QAkerun入退室管理システムによる無人運営をされてみて、どのような感想をお持ちですか。
Aもとの営業時間では買い物に来れなかった方が、買いに来れるようになりました。また、店舗の無人運営は、この小さな規模感でもできるという証明にもなっていると思います。

現在、夜は深夜1時まで、朝は早朝の5時から営業しています。従来の営業時間の関係で、買いに来れなかった方が買いに来てくださるようになったことが一番嬉しい点ですね。無人でも、商品が動いていることを実感できています。

店舗が無人運営に踏み切る際の懸念点として、「不審者が入ってきてしまったらどうしよう」とか、「ドアを勝手に開けて、中で人が寝てしまったらどうしよう」などといった不安……つまり、防犯上の不安を抱える方は多いと思うんです。でも、この店舗では実際にAkerun、セルフレジシステム、防犯カメラという組み合わせで、問題なく無人運営ができています。

これくらいの規模感の店舗でも無人運営ができるという証明にもなっていると思いますし、実際に試してみて、無人運営にかかるコストや方法などのノウハウも蓄積できました。

実際に無人の時間帯にお越しいただくお客様には、会員登録時に登録用紙に住所などを記入していただき、身分証明証を確認した上で、入力情報をお客様がお持ちのPASMOやSuicaなどの交通系ICカードと紐づけ、Akerunの鍵にしています。交通系ICカードで入退室管理ができるのも、Akerunを選んだ理由のひとつです。詳しい使い方の説明に関しては、会員様専用のLINEアカウントを用意していて、そこから使い方を解説する自作のYouTube動画にアクセスできるようにしています。

いま興味を持っているのがRFID(非接触タグで情報の読み書きをする仕組み)の分野です。現在はRFIDのタグの価格も下がってきていて、読み取るための設備も、以前よりずっと安価に手に入るようになってきました。セルフレジシステムと紐付けて、お客様が商品を持って出ていくだけで決済が完了する仕組みが作れれば、より快適になりますし、万引きを防ぐのにも役立つだろうと考えています。

そういう仕組みを大手企業が導入することには驚きはありませんが、この店舗のような小規模事業者がどんどん導入するようになれば、それは小売や流通の革命になると思うんですよね。

Q今後、御社として挑戦していきたいことはありますか。そこにAkerun入退室管理システムはどのような形で活かせそうですか。
A食に関わっていくことの重要性を実感しているので、そこをもっと突き詰めていきたいです。Akerunを活用した無人運営のノウハウに関しても、地方にも広げていければいいと思っています。

医療従事者が専門的な知見から、食に関わっていくことの重要性をすごく実感しているので、その分野は突き詰めていきたいですよね。例えば、「キャベツにはビタミンUという成分が入っていて、胃薬のような働きをする」といった説明ですとか、食にまつわる専門的な話、“食育”に近いことができる薬剤師を増やしていきたいという想いがあります。

また私は薬剤師の仕事とは別に、インターネット関連のスタートアップ企業に開発で参加していたことがあったり、昔は趣味で電子工作にはまっていたりと、デジタルやITの分野に、もともと強い関心を持っていました。その視点から、様々な地域の店舗運営の状況を見ている中で、地方などでは「お店を無人化するために、こういう設備を導入したらいいのに」と思っても、交通系ICカードの普及が不十分であったり、セルフレジを嫌がる層が一定数いたりと、惜しい状況が生まれているんですよね。

あくまでアイディアのレベルですが、一連の無人運営システムをパッケージ化し、IoTの導入のハードルを下げるようなことができれば、地方にまで広がっていくのではないかと考えています。

合同会社漢満堂

代表社員の青木 満氏は、薬学生時代より漢方治療の権威、漢方薬局「平和堂」根本幸夫氏に師事。
10年間にわたり漢方治療の本質とその運用方法を学び、漢方薬局と調剤薬局両方の経験を通して、薬に依存しがちな現代医療に疑問を抱く。 2011年より「カラダの声を聴く」というスローガンの元、薬に依存しない独自の医療システムを構築。
現在、オーダーメイド治療をはじめ、薬膳八百屋ファルマルシェ、監修や各種セミナーの開催など、健康に関わる様々な啓蒙活動をしている。
(社)大田区鍼灸マッサージ師会 会長、(社)日本温活協会 理事。