老舗化学メーカーの中核工場にAkerunを導入、入退室管理・鍵管理を効率化

有機合成薬品工業株式会社

管理部長
渡部 浩 さま
第一製造部 物流管理課 係長
清水 陽一 さま
施設部
坂本 達弥 さま

目的 / 効果

  • 医薬品なども扱う中核工場の厳格なセキュリティ管理
  • 紙を用いたアナログな入退室管理をAkerunでデジタル化
  • 後付け導入、ICカードの鍵運用により、管理効率性の向上とコストの低減を実現

3分でわかる、Akerun資料はこちら!

有機合成薬品工業株式会社

医薬品なども扱う中核工場の厳格なセキュリティ管理

事業内容や主な製品を教えてください。

数ある化学製品の中でも、要件や工程が厳格な「ファインケミカル」を製造しています。

有機合成薬品工業は、1947年に創業した化学メーカーです。私たちが主に製造・販売を行っているのは、数ある化学製品の中でも、高度な加工が求められる「ファインケミカル」事業に機軸を置いていて、製品区分を大きく分けると、アミノ酸関係、医薬品関係、化成品/工業薬品の3分野になります。
国内での順調な事業成長に加え、近年、輸出の比率も上がっていて、間接的なものも含めると、輸出製品で全体の半分近くの売上高となっています。
そしてそれら事業を支える、私たちの代表的な製品に「グリシン」というものがあります。50年以上も製造を続けている、非常に息の長い製品です。

グリシンには様々な用途がありますが、消費者の方に想像していただきやすいのは、コンビニエンスストアで販売されている、おにぎりやサンドイッチへの添加でしょうか。アミノ酸の一種ですが、ごく微量の添加で菌の繁殖を抑制する作用があり、日持ちが向上します。

私たちはグリシンの品質には特に自信を持っていて、色合いも、純度も、どこと比べても負けないくらいに高品質だと自負しています。

常磐工場は、御社にとってどのような位置付けの拠点ですか。

私たちの唯一かつ中核の工場で、約300名の従業員が勤務する最も大きな拠点です。

国内には本社を除いて3つの拠点がありますが、その中でも唯一かつ事業活動の中核となる生産工場で、従業員が300名ほど勤務する最も大きな拠点です。
広大な敷地の中に、製造関係のプラント、品質管理棟、倉庫など複数の施設を配置しており、福島県いわき市に所在しています。

なぜ、Akerun入退室管理システム(以下、Akerun)を導入いただけたのですか。

工場でもこれまで以上に厳格なセキュリティ管理が求められる時代になったからです。

物理的な面でのセキュリティを考え始めたことが、Akerun導入の最大のきっかけです。常磐工場は、設立から50年以上が経過しており、設備的にもセキュリティ面で不安を抱えていました。
医薬品などの製品の製造に関するガイドラインは、国際規格などでも厳格に定められていますので、製造ラインや薬品庫などは誰しもが簡単にアクセスできるようなものであってはいけません。常磐工場ができた昔の時代には特に必要とされていなかったレベルのセキュリティが求められる時代になったのだと思います。

そういった時代の要請に応えるためにも、施設のセキュリティをさらに強化できるサービスを探す中で、AkerunのWebサイトを見つけました。また、当社では現在、基幹システムなど全社的なデジタル化を積極的に推進していて、Akerunを通じて入退室管理をデジタル化したことで、施設に査察担当者の方がいらっしゃった際にも「当社ではこれ(Akerun)でセキュリティを確保しています」と伝えています。

Akerunの導入は、業務の改善や効率化につながりましたか。

紙を使ったアナログな入退室管理をしていたので、ICカードをかざすだけで記録が取れるようになり、管理の手間が削減できました。

実験室や品質保証部門の部屋、倉庫など、いくつかの重要な施設では、以前は紙に入退室の状況を記入するという、アナログな管理方法でセキュリティを管理していました。その管理の手間を負担に感じていたことも、Akerun導入のきっかけです。

現在は、社員証がFeliCa規格のICカードを兼ねており、それらの重要施設に関しては、業務に関わる必要がある人だけにAkerunで入室権限を付与しています。社員証をかざすだけで、誰が入ったのか、誰が出て行ったのかの記録が取れるようになり、管理の手間が削減できています。さらに、オートロックも活用して自動で施錠できるようになったことで、セキュリティも強化されました。
また、導入の際も、Akerunは既存の扉に後付けで手軽に取り付けられるため、工事不要で容易に設置できることもポイントですね。

従業員の皆さんから、Akerunの使用感について、どのような感想がありましたか。

特定の部屋に入る際に、物理的な鍵を用意する手間がなくなり、便利になったとの声があがっています。

以前は、紙への入退室の記録・記入に加えて、物理的な鍵で施解錠をしていたので、重要施設への入室時には、鍵を管理部門から借りる必要がありました。その「鍵を借りてくる」という手間がなくなったことも、従業員に喜ばれている部分です。

今後も、特に医薬品は施設や製造に関するガイドラインが厳格なので、そのなかでも重要な入退室管理の部分は、規則が求めているものに対応するだけではなく、Akerunなどを活用しながら設備としての堅牢さを追求していきたいと考えています。

有機合成薬品工業株式会社

1947年創業の国内化学メーカー。アミノ酸関係、医薬品関係、化成品/工業薬品の開発・製造を創業以来続けている。カスタムプロダクションや受託製造にも注力しており、顧客のニーズに合わせた安心・安全な製品を安定して供給している。アミノ酸の一種である「グリシン」の製造設備は世界でも最大級。国内だけでなく、国外へ輸出している製品も多い。

「akerun(アケルン)入退室管理システム」に関する資料

資料ダウンロード

「Akerun入退室管理システム」導入を検討されているお客様に
製品・サービスの特長をご紹介します。

3分でわかる!
資料ダウンロード