カードキーとは?メリットや防犯性、注意点などを徹底解説!

2023年01月18日
著者:
akerun(アケルン)入退室管理システム ナレッジ記事「カードキーとは?メリットや防犯性、注意点などを徹底解説」

はじめに

扉の解錠や施錠を行う鍵には、さまざまな形状のものがあります。その中でも、最近オフィスなどでよく利用されているカードキーにはバーコードタイプや、ICチップを搭載した非接触タイプなどさまざまなタイプが普及してきました。

本記事では、カードキーの種類やそれぞれの違い、カードキーを利用する際のメリット・デメリットを中心に解説します。現在、カードキーの導入を検討中、または既にカードキーを導入したが課題があるという方は、ぜひご一読ください。

この記事で分かること
  • カードキーの種類とそれぞれの違いについて
  • カードキーを使用するメリット・デメリットについて
  • カードキーを導入する時の注意点や起こりうるトラブルとその対処法について

カードキーとは?種類と違いについて

カードキーとは、名前の通りカードタイプの鍵のことを指します。交通系ICカードやキャッシュカードと同じようなサイズ・形状で、カードの中にICチップや磁気情報が搭載されているのが特徴です。扉の近くに設置されたリーダー端末でカード内の情報を読み取ることで鍵を解錠・施錠できます。カードキーには、一般的に以下の2つの種類があります。

  • 差し込み式…扉に設置したリーダー端末にカードを差し込んだり、スライドさせたりする操作で解錠・施錠するタイプ。
  • タッチ式…扉に設置したリーダー端末にカードをタッチしたり、かざすことで解錠・施錠するタイプ。

また、差し込み式にも3種類のカードタイプがあります。

カードのタイプ
  • アナログカード…カードに穴が開いている
  • 磁気カード…カードの表面に磁気テープを貼り付けている
  • ICカード…ICチップが内蔵、またはカードの表面についている

差し込み式はタッチ式と比べると比較的アナログであり、コストを安く抑えられるのが特徴です。そのため、このタイプのカードキーは人の出入りが多いホテルなどでよく目にします。

一方、タッチ式は、センサーがリーダー端末に内蔵されており、交通系ICカードなどと同じようにかざすだけでカードの情報を読みとれるため、差し込む動作なく解錠・施錠が可能です。リーダー端末に複数のカードを登録したり、カードの情報を一括管理することもできます。

さらに、タッチ式の場合はスマートフォン内蔵のICチップを利用したアプリなどを活用することで、カードキーのようにスマートフォンで解錠・施錠することもできます。このタイプは専用のアプリをダウンロードして設定を行うだけでスマートフォンを鍵として使えるため、わざわざカードを発行する手間がかからないので便利です。

カードキーを使用するメリット

カードキーを使うメリットには、以下のようなものがあります。

  • 防犯性に優れている
  • 施錠や解錠がスムーズ
  • 鍵の管理が簡単

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

カードキーのメリット(1):防犯性に優れている

カードキーの最も大きなメリットは、防犯性に優れていることです。前述のように、カードキーによる解錠や施錠はカードに記録された磁気情報を読み取ることで行います。

そのため、従来のシリンダータイプの鍵と比べてピッキング被害の防止につながります。さらに、一般的にカード1枚に対してユーザー1人を登録することになるので、誰が利用したかという情報を取得することで利用データの追跡なども容易になります。

そもそも、カードキーに記録された情報は暗号化されており、その情報の記録方法は磁気ストライプやICチップ、RFID(電子タグ)などさまざまです。

このように、カードキーは多様な手法や複雑な仕組みで作られているため、仮にカードキーを手に入れたとしても複製するのは一般的に難しいので、防犯性に優れているといえるでしょう。

カードキーのメリット(2)解錠や施錠がスムーズ

カードキーは、物理鍵で解錠・施錠を行うシリンダータイプの鍵と比べて、カードを差し込んだりタッチしたりするだけでスムーズに解錠や施錠ができます。

例えば、荷物を両手に抱えていたり、暗がりで素早く解錠したいという場合でも簡単に解錠できるので便利です。高齢者や子ども、体の不自由な方でも複雑な動作がなく簡単に鍵を開けられるでしょう。

さらに、多くのカードキータイプの鍵には、オートロック機能が搭載されています。そのため、うっかり施錠を忘れてしまった場合でも自動で施錠してくれるので、高い防犯性を保てます。

カードキーのメリット(3)鍵の管理が簡単

カードキーは薄く、普段からよく使っている交通系ICカードやクレジットカード、キャッシュカードなどと同じサイズのものが多いです。そのため、カードケースや財布、定期入れといった普段使用するものと一緒に入れて肌身離さず持ち歩くことができます。

従来の物理鍵のように、保管場所を別々にして持ち歩く必要がありません。物理的な鍵では、鍵をそのままポケットに入れて失くしたり、鞄の中で他の荷物に紛れてしまったり、うっかり落としてしまったりすることもあるでしょう。

しかし、カードキーなら薄くて軽量なため、財布や定期入れなどと一緒に入れて保管できるので、落としたり紛れたりするリスクを回避できます。

カードキーのようにICカードなどで鍵の施錠・解錠ができるスマートロックakerun(アケルン)入退室管理システムの資料ダウンロードのバナー

カードキーのデメリット

一方、カードキーには以下のようなデメリットもあります。

  • 壊れる可能性がある
  • リーダー端末の電池交換が必要になる場合がある
  • 閉め出しの恐れがある

それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

カードキーのデメリット(1)壊れる可能性がある

カードキーのデメリットとして、壊れやすいという点があります。薄くて軽量なのはカードキーの魅力ですが、その反面、カードによっては折れたり割れたりしやすく、管理を誤ると使えなくなってしまう場合があります。

特に小さな子どもなどに持たせて破損してしまうと危険なため、扱いには十分に注意が必要です。また、バーコードや磁気ストライプを使っているカードキーの場合、長い期間使い続けるとだんだん摩耗してきてしまい、リーダー端末で読み取れなくなってしまう恐れがあります

その対策として、あらかじめスペアのカードキーを用意しておくか、カードキーの修理や複製ができるメーカー、業者を調べておく必要があるでしょう。

カードキーのデメリット(2)リーダー端末の電池交換が必要になる場合がある

カードキーを読み取るリーダー端末には、電池式のものがあります。電池残量がなくなる前に入れ替えておかなければ、鍵の解錠・施錠ができなくなってしまうため、利用する製品によっては、電池残量がわかる通知をメールで知らせてくれたり、製品に電池残量が表示されているものもあるので、導入の際に確認しましょう。

カードキーのデメリット(3)閉め出しの恐れがある

メリットの章でカードキーの多くにはオートロック機能がついていることを紹介しましたが、一方で、カードキーを室内に置いたままうっかり外に出てしまうと、オートロック機能で鍵を閉められてしまい、開ける手段がないということにもなりかねません。

特に、それまでシリンダータイプの鍵を使っていて、ちょっとした外出の際に鍵をかけない、持たないという習慣を持っている人は要注意です。カードキータイプの鍵に変更した際には、ちょっとした外出であってもカードを持ち歩けるよう、財布やスマホケースなど常に持ち歩くものに入れておくとよいでしょう。

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カードキーの注意点、トラブルと対処法

ここでは、カードキーに起こりうるトラブルとその対処法について紹介します。

カードキーの注意点・トラブル(1)磁気不良

カードキーで最も多く起こりやすいトラブルは、特に磁気カードの摩耗などによる読み取り不良です。カード自体の破損がない状況で、製品が上手く動作できず気づくケースが多く厄介なトラブルです。カードキーが磁気不良に陥る原因として、以下の4つが挙げられます。

  • 磁気が弱まってしまった
  • 経年劣化
  • 強い衝撃
  • 熱、水濡れによる故障

ここでは、それぞれの原因と対処法を詳しく見ていきましょう。

カードキーの磁気不良の原因(1)磁気が弱まってしまった

磁気タイプのカードキーの磁気が弱まる原因として、磁気が強いものと一緒に保管している、ということがあり、強い磁気を当て続けることで、カード本体の磁気が弱まってしまいます。

よくある例として、手帳型のスマホケースに入れることでスマートフォンの磁気を受け続け、カード内の磁気が弱まってしまう、という場合があります。

他にも、バッグや財布もマグネット式の留め具に磁気を使っているため、留め具と近づけた状態で保管してしまうと磁気不良になりやすくなってしまいます。また、複数の磁気カードキーを一緒に持っている場合は、カードキー同士を重ね合わせることでそれぞれの磁気に悪影響が生じる可能性があるため、よく注意して保管しましょう。

磁気が弱まってしまうと、自力で復活させることができません。そのため、磁気不良が発生した場合はメーカーに依頼して修理してもらうか、新しく発行するかする必要があります。磁気不良にならないための対処法としては、以下の2つが挙げられます。

  • スマートフォンや他のカードと重ねない
  • 磁気干渉防止ケースを使う

磁気を弱めないために、スマートフォンや他のICカードと重ねないよう、個別で収納するか、一定の距離を離して保管しましょう。どうしてもスマートフォンや他のICカードと一緒に保管したいという場合は、カードキーを磁気干渉防止ケースに入れて保管しておくことで、他の磁気からの影響を防ぐ効果があります。

カードキーの磁気不良の原因(2)経年劣化

デメリットの章でも紹介したように、情報を読み取る部分にバーコードや磁気ストライプを使っているカードキーの場合、長い期間使用することで劣化して読み取れなくなってしまう場合があります。
このケースも自力でカードキーを直すことはできないので、メーカーに依頼して修理してもらうか、新しくカードキーを発行してもらいましょう。

カードキーの磁気不良の原因(3)強い衝撃が入った

物理的な衝撃によってカードキーが折れたり曲がったりすると、カードキーに内蔵されたデータをリーダー端末が読み取れなくなることがあります。この場合は無理に折れや曲がりを手で直そうとしても、かえって破損を悪化させてしまうリスクがあるため、自力で直そうとせずにメーカーに依頼して修理してもらうか、新しくカードキーを発行してもらいましょう。

カードキーの磁気不良の原因(4)熱や水濡れによる故障

基本的にカードキーは撥水コーティングがされているため故障することは少ないですが、熱や水濡れで故障してしまうケースもあります。

例えば、熱湯の中に落としてしまったり、真夏の車内に放置してしまったりすると、内部データの破損や、カードの曲がりなどの原因になったりすることがあります。水濡れの場合、海など不純物の多い水中に水没させてしまうと故障の原因になることがあります。
こういった故障の場合は、自力で直すことができないのでメーカーに連絡して修理や再発行をしてもらいましょう。

カードキーの注意点・トラブル(2)カードに傷や汚れがある

カードに傷や汚れがあると、カードキーに内蔵された情報を読み取ることができず、施錠・解錠ができないことがあります。傷によって修繕が難しい場合はありますが、汚れに関しては、空拭きなどで汚れを拭き取り除去することで読み取れる場合があります。

汚れの除去後、カードキーの水分がついたままカードを使ってしまうと、リーダー端末に水分が入り込んでしまい、故障の原因となることがあるので、しっかり水分を拭き取ってから使いましょう。

カードキーの注意点・トラブル(3)リーダー端末に問題がある

カードには何の問題もなくても、リーダー端末に何らかの問題があって読み取れない場合もあります。例えば、電池切れや停電、読み取り部分に異物がある、というケースが考えられます。

問題が発生した時は、はじめに電池切れや停電が起こっていないかどうか確認し、その状況に応じて対処しましょう。リーダー端末の読み取り部分にゴミやホコリなどの異物が付着していたり、詰まっている場合は、布で拭き取るか、小さなブラシなどを使って丁寧に掃除することで再び作動することがあります。

その際にパソコンなどの掃除に使うエアダスターなどを使うと異物が詰まる心配がなくおすすめです。電池切れや異物混入でもなく、カードに何の問題もない場合は、リーダー端末が何らかの原因で故障しているという可能性もあるので、速やかに業者やメーカーに依頼し、修理してもらいましょう。

カードキーとスマートロックの違い

近年、カードキーを利用した鍵システムよりも業務効率化がはかれる新しい鍵として、「スマートロック」の導入が進んでいます。

カードキーとスマートロックの違いとして特徴的なものは、インターネットを通じた遠隔操作やスマートフォンアプリからの無線通信で解錠や施錠、権限の付与が行えることです。これにより、カードキーの最大のデメリットである物理的な壊れやすさを回避することができます。

例えば、スマートフォンに専用アプリから解錠の権限を付与すれば、今使っているスマートフォンで解錠できます。また、もう1つの解錠手段として、あらかじめ登録した交通系ICカードで解錠・施錠することも可能です。

さらに、スマートフォンや交通系ICカードを使うことで、紛失や磁気不良の問題も解決できるでしょう。特に磁気不良の問題は、カードを複数枚重ねて持ち歩くことで発生しやすくなります。

しかし、スマートフォンや交通系ICカードを鍵として使うことで、磁気不良を心配する必要がなくなります。このように、スマートロックはカードキーのさまざまなデメリットをカバーできる可能性がある新しい鍵となります。

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スマートロックなら「Akerun入退室管理システム」がおすすめ!

「Akerun入退室管理システム」は数あるスマートロックの中でも、既設のサムターン錠や電気錠に後付けで設置できておすすめです。

スマートフォンや交通系ICカードのほか、モバイルICカードアプリ、社員証などのさまざまなICカードで解錠・施錠ができます。さらに、一時的に解錠・施錠できるよう時間を制限してゲスト用のワンタイムパスを発行することも可能です。

導入事例 導入頂いた企業様からの嬉しい声

akerun(アケルン)入退室管理システム導入事例「株式会社コミュニティメディア」さま「離島で初めてのデジタルキー導入。ICT人材育成拠点やコワーキングスペース複数拠点の遠隔運営を実現」

さらに、「Akerun」は「誰が」「いつ」「どこに」「出入りしたか」の情報を自動で記録し確認・管理できる入退管理システムです。入退室のログは件数の制限がないので、いつでもデータを確認することが可能です。

入退室の情報を確認することで、何かトラブルが起きた時に原因を追跡できたり、情報の分析を通して業務効率化に活用することができるでしょう。また、勤怠管理や会員管理、決済管理などの機能と連携し、さらなる業務効率化を図ることもできます。入退室情報や勤怠状況を一元管理したいという場合におすすめです。

導入事例 導入頂いた企業様からの嬉しい声

akerun(アケルン)入退室管理システム導入事例「株式会社アンタイプ」さま「WEB制作業界の厳しいセキュリティ要件にも対応。入退室時間を把握し業務量を均一化」

まとめ

カードキーは防犯性が高く、解錠や施錠が物理的な鍵と比べるとスムーズに行えるというメリットがあります。一方で、カードの壊れやすさやオートロック機能との組み合わせで、閉め出しといったデメリットもあります。カードキーの導入を検討する際には、メリット・デメリットをよく考えて導入を決めましょう。

カードキーでよく起こるトラブルとして、磁気不良やリーダー端末の傷・汚れによる読み取り不能がありますが、近年導入が増えているスマートロックならこれらの問題を解決できます。

また、スマートロックの中には入退室管理システムとして活用したり、勤怠管理や会員管理、決済などの業務支援サービスと連携させて業務効率化を進められるものもありますので、カードキーのトラブルに悩まされている場合は、一度スマートロックの導入も検討してみてはいかがでしょうか。


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