勤怠とは?基礎知識からメリット、導入事例まで解説します

2023年04月07日
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勤怠とは

企業などで働いていると、「勤怠」という言葉を毎日のように耳にします。この記事では、勤怠に関する基礎知識や、勤怠管理の方法、勤怠管理に役立つツールや効果的な管理システムについて紹介します。

そもそも勤怠とは、「労働者の労働時間や出勤状況、休暇や休業などの勤務状況」を指す言葉です。企業や組織における個人の業務遂行の最も基本的な情報であり、労働者の出勤状況や休暇の取得状況を正確に把握することは、円滑な会社運営と密接に結びついています。

勤怠の意味

従業員の勤怠を正確に把握することは、企業や組織にとって様々な理由で重要です。例えば従業員の労働時間や出勤状況を把握することは、適正な賃金の支払いや残業代の算出に直接影響を与えます。そのため勤怠の管理は、労働者の権利を守るための必須条件でもあります。

また勤怠は、業務の進捗管理やスケジュール調整にも影響し、効率的な業務遂行やリソースの適切な配分にも役立つものだと言えるでしょう。詳しくは後述しますが、労働関連法制においても勤怠管理は義務化されており、適切な勤怠管理を行うことは、企業や組織の法令遵守の姿勢を示すことにもつながります。

勤怠を把握すべき理由

勤怠に関して把握すべき項目は、企業や組織によって異なるものの、主に以下のような項目を勤怠情報として記録しています。

  • 出勤日数、出退勤時間
  • 遅刻・早退の有無、遅刻時間・早退時間・休日出勤の有無
  • 休暇・休業の取得状況、休暇の残日数
  • 欠勤の有無、欠勤日数や理由
  • 勤務形態(正社員、契約社員、派遣社員、パートタイム、アルバイトなど)
  • 労働時間・休憩時間、時間外労働時間・残業代の有無・深夜残業の有無
  • 勤務実績・タスクの進捗状況などの業務成果の記録

勤怠の把握すべき項目

勤怠を管理する方法も、企業や組織により様々ですが、大きく分けるとアナログな手法とデジタルな手法があります。

アナログな手法としては、出勤簿や勤務表といった紙媒体による管理方法が挙げられます。メリットとしては、導入コストが低く、難しい操作などを覚える必要がないので誰でも簡単に作業できることです。

一方、手書きの記入が必要であり、入力に誤りや漏れが発生しやすかったり、集計や分析作業に手間や時間がかかるといったデメリットや、記入漏れや集計ミスといったヒューマンエラーが発生しやすい点は否めません。

担当者のミスによって、正確な勤怠情報を把握できなくなり適正な給与を支払えないリスクもあります。最悪のケースでは、従業員に対して不当な労働時間を申告させてしまい過労や適正な労働時間を定めた法令への違反につながってしまうなど、部門だけでなく企業全体にとっての大きな問題に発展しかねません。

デジタルな手法としてよく知られているのは、勤怠管理システムやオンラインのタイムレコーダーが挙げられます。メリットとしては、インターネット環境があれば場所を選ばずに出退勤などを記録できるので働き方などを問わずいつでも勤怠情報の入力が可能になることや、集計や分析に関わる作業を自動化できることが挙げられます。

利用者数や企業規模によっては導入コストが高くなる場合があることや、担当者が操作方法を覚える必要があるなどデメリットになることもありますが、比較的導入コストが低く、わかりやすい操作画面や管理画面を備えたシステムが増えてきていることもあり、事前に下調べして自社に合ったシステムを導入すれば問題ないでしょう。

勤怠管理をする方法

勤怠管理で発生しうる課題についても考えてみましょう。法改正・働き方の変化への対応、過重労働の管理、そしてプライバシーの問題などが主になると思います。

これらの課題への対処に困っている担当者の方も多いと思います。解決法としては、労働関連法や就業規則を遵守し、労働時間の適正な把握と管理に向けた取り組みを強化することや、プライバシー保護に配慮した勤怠管理を実践するなど、アナログ、デジタルに関わらず、ひとつひとつに丁寧に対処していくしかないのが実情です。特に、法改正は対応する必要があるため改定前後には迅速な対応をしていくようにしましょう

勤怠管理をする方法やそれぞれのメリット/デメリット

就業管理システム「MINAGINE」を提供する株式会社ミナジンが200名の人事・総務担当者を対象に実施した調査(※)によれば、小規模な会社では、多くの割合で手書きやタイムカードによる勤怠管理を実施している実情が明らかになっています。
出典:HRzineニュース(2020/10/29)

そういった企業では、クラウド上の勤怠管理システムなどを導入すると勤怠情報の正確性を担保し、集計・分析作業を効率化することにつながるのでおすすめです。

また、デジタルならではのメリットとして、法改正や働き方の変化が起きた際に、自動でアップデートされたり柔軟に対応しやすいことも、勤怠管理システムを使用するメリットの1つと言えるでしょう。

勤怠管理していると生じる課題とその解決法

下記の記事では、スマートロックを活用したAkerun入退室管理システムと勤怠管理システムを組み合わせて、勤怠打刻を自動化した企業の事例を紹介しています。この記事と併せてご参照ください。

代表的な勤怠管理システムと導入事例

事例から見る勤怠管理システムを導入する効果

代表的なクラウド型の勤怠管理システムとしては、「ジョブカン」、「King of Time」、「freee勤怠管理」、「TeamSpirit」などが挙げられます。それぞれの特徴を、簡単にまとめましたので参考にしてみて下さい。

<導入事例>

事業拡大とオフィス移転に伴うセキュリティやガバナンスの強化を、Akerunでスピーディーかつ手軽に実現

API連携でセキュリティ向上、勤怠管理、ワークライフバランスの見直しを同時に実現

既存のセキュリティカードを鍵として活用し、入退室管理を一元化。勤怠管理連携も実現

ジョブカン

クラウド型の勤怠管理システムで、主に出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4機能を備えています。また、出勤管理では6種類の打刻方法があったり、中小企業から大企業まで、幅広く利用されてるシステムです。

King of Time

クラウド型の勤怠管理システムで、機能が豊富なため従業員数や規模に合わせた細かなカスタマイズをして利用できるのが特徴です。また、法令の要件に抵触しそうな場合に警告してくれる機能やシフト管理/自動計算などビジネス業務を効率化することを意識して設計されているシステムです。

freee勤怠管理

クラウド型の勤怠管理システムで、人事・給与管理システム「freee」とも連携が可能です。勤怠データを自動で集計し、ワンクリックで給与明細を発行できたり、年末調整や労働保険の書類作成などもできることから個人事業主の方にも人気が高いシステムです。

TeamSpirit

主に中〜大規模企業向けに提供されるクラウド型の勤怠管理システムです。勤怠管理と工数管理、経費精算などを一元管理できるので業務の効率化や業務管理のコスト削減につながります。

勤怠管理を効率的に実施するために活用できるツール

フォトシンスが提供する「Akerun 入退室管理システム」は、これら勤怠管理サービスと組み合わせることで、より効率的な勤怠管理を実現できるツールです。

Akerun 入退室管理システムは、Bluetoothなどの無線通信や、インターネットを経由して解錠・施錠できるシステムです。勤怠管理システムと連携することによって、入退室の記録を自動的に勤怠管理システムに出退勤打刻として記録できるという特徴があります。

具体的には、Akerun 入退室管理システムが設置されたドアから入退室をすると、Akerunに記録されたログ/履歴を自動的に勤怠管理システムに反映させることができます。

また、クラウドを通じて勤怠管理システムの管理画面にアクセスしてリアルタイムに勤怠情報を確認することができます。

このようなシステムを導入することで、例えば今まで紙ベースだった勤怠管理を行う必要がなく、さらに勤怠打刻もオフィスに入退室するだけで実施できるので、従業員の打刻忘れや打刻漏れを低減することができ、その結果、月末月初の勤怠締めの業務効率化を図れる点は、Akerun入退室管理システムと勤怠管理システムを併せて導入する大きなメリットだと言えるでしょう。

「従業員が実際の労働時間よりも過大に申告する」といったトラブルも防止することに繋がり、分単位の正確な残業代の算出が可能になります。

また2019年に改正された労働安全衛生法で従業員の労働時間を客観的な方法で把握することが義務付けられましたが、Akerun入退室管理システムを利用することで、出入りした時間が勤怠打刻にできるので、従業員の労働時間を正確かつ客観的に把握することが可能になり、この要件を満たすことができます。

(連携するシステムによって入退室の度に自動で打刻してくれるものや1日の初めの入室時刻と最後の退室時刻の1回ずつの場合など違った打刻方法になります。詳しくはお気軽にお問合せください。)

まとめ

勤怠は、企業や組織の運営における最も基礎的かつ重要な情報である一方で、勤怠情報を管理するには手間や導入・運用コストがかかるという印象を持っている方も多いかもしれません。

しかし実は、クラウド型の勤怠管理システムや、Akerun入退室管理システムを導入することで、手間もコストも大きく削減できるのです。こうしたサービスを導入することもぜひ検討してみてください。


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