入退室管理
著者:
西村幸
公開日:
更新日:

Pマーク(プライバシーマーク)・ISMSの取得、24時間ジムなどの無人店舗運営、勤怠管理の自動化――。
「入退室管理システム」と一口に言っても、導入目的によって選ぶべき製品タイプは大きく異なります。
従来の物理鍵の運用から、クラウド型スマートロック・電気錠制御・生体認証(顔認証)まで、選択肢は年々多様化しています。
しかし製品数が増えるほど、「初期費用」「工事期間」「既存システムとの連携性」といった評価軸で横並び比較することが難しくなっているのが実情です。
本記事では、主要な入退室管理システムをタイプ別のフラットな比較表で整理し、オフィス・店舗それぞれの用途で「失敗しない選定基準」を解説します。
加えて、Akerun(株式会社Photosynth)の導入実績データに基づいた、法人がシステムを選定する際の実態傾向もご紹介します。
入退室管理システムの導入は、単なる「鍵の電子化」ではなく、複数の経営課題を同時に解決する投資です。導入目的は大きく3つに分類できます。
物理鍵は「誰が」「いつ」使用したかの記録が残りません。入退室管理システムを導入すれば、全ての開閉履歴がログとして自動保存され、内部不正や情報漏えいの抑止力となります。
特にISMS(ISO27001)やPマーク(プライバシーマーク)の取得・更新においては、入退室ログの取得と権限管理が監査の必須要件となっており、これがシステム導入の第一動機となる企業が多く見られます。
入退室ログは、そのまま従業員の勤怠データとして活用できます。打刻忘れや不正打刻のリスクをなくし、労務管理・給与計算の工数を大幅に削減できます。API連携により、既存の勤怠管理ソフトへ自動でデータ連携する運用も可能です。
24時間ジム、コワーキングスペース、レンタルスペースなど、無人・省人運営を前提とした店舗業態では、入退室管理システムは事業モデルの根幹を担います。予約システムと連携させれば、鍵の受け渡しなしにユーザーが入館し、利用時間終了とともに自動で権限が失効する運用が実現します。
入退室管理システムは、機構と設置方式により大きく3タイプに分類されます。導入検討の第一歩として、まずはこの分類で自社に合うタイプを絞り込むのが効率的です。
比較項目 | 後付けスマートロック型(例:Akerun 等) | 電気錠・施工型 | 生体認証(顔認証)型 |
初期費用 | 低(初期費用0円プラン提供あり) | 高(1扉あたり数十万〜数百万円が一般的) | 中〜高(認証端末+扉制御機器) |
月額費用 | サブスクリプション型 | 保守費用が主 | サブスク+保守混在 |
工事期間 | 工事不要 〜 最短即日 | 数週間〜数ヶ月 | 数日〜数週間 |
既設ドアへの対応 | ◎(両面テープ等で後付け設置) | △(配線・電源工事が必要) | △(扉制御機器の追加設置が必要) |
勤怠システム連携 | ◎(API連携で自動化) | ○(ベンダー依存) | ○(ベンダー依存) |
予約システム連携 | ◎(hacomono等との連動実績あり) | △ | ○ |
原状回復・リプレース | ◎(撤去容易) | ×(撤去工事が必要) | △ |
主な適用シーン | オフィス、店舗、ジム、教育機関、医療機関 | 大規模ビル、金融機関 | 高セキュリティ施設 |
スピード・柔軟性・コスト重視 → 後付けスマートロック型
超大規模・入館者数が極めて多い高セキュリティ要件 → 電気錠・施工型
なりすまし防止・完全非接触運用が必須 → 生体認証型
多くのオフィス・店舗・中小規模施設では、「後付けスマートロック型」がコスト・スピード・拡張性のバランスに優れた第一選択肢となります。
同じ「入退室管理」でも、オフィスと店舗(無人施設)では、システムに求める要件が大きく異なります。用途別のチェックポイントを整理します。
オフィス利用では、入退室データを「勤怠データ」として活用できるかが導入効果を左右します。以下のポイントを確認しましょう。
主要勤怠ソフトとの標準連携:KING OF TIME、ジョブカン、freee人事労務、マネーフォワードクラウドなど、自社が導入済みの勤怠ソフトとAPI連携できるか
権限グループ管理の柔軟性:役職・部署ごとに入室可能エリア/時間帯を設定できるか
一時ゲスト権限の即時発行:来客・業務委託先へのスポット権限をWeb上で発行・失効できるか
多拠点管理:本社・支社を単一の管理画面から一元管理できるクラウド型か
人事異動・退職時のオペレーション:権限剥奪をワンクリックで実行できるか
成長企業では、社員増加に伴う席替え・部署異動・退職時の鍵回収コストが無視できません。「クラウドで即時に権限を変更できる」ことが、オフィス選定における最重要要件です。
24時間ジムやレンタルスペース、無人店舗では、以下の要件が「事業運営の可否」を分けます。
予約・会員管理システムとの連携:hacomono、FitnessCloud等、業界標準の予約・会員管理システムと連動できるか
遠隔解錠機能:入館トラブル時に、管理者が遠隔でドアを一時的に解錠できるか
自動施解錠スケジュール:営業時間に合わせた自動運用が可能か
決済・入会フローとの一体運用:入会→鍵権限発行→利用料決済まで一気通貫で自動化できるか
オフライン時のフェイルセーフ設計:通信障害時にも認証を継続できるか
無人運営では「トラブル発生時に現地に駆けつけない運用」が事業成立の鍵です。遠隔対応の柔軟性は、単なる機能差ではなく人件費に直結する事業インパクトになります。
株式会社Photosynthが展開するAkerun入退室管理システムの商談・導入データから見えてくる、法人がシステムを比較検討する際の総論的な傾向を紹介します。
商談データの分析結果として、中堅・中小企業がシステム選定を行う際、意思決定のボトルネックとなる要素は次の2点に集約されます。
従来型の電気錠・施工型システムでは、1扉あたり数十万〜数百万円の初期投資が発生するケースが一般的。
複数扉展開では、見積もりが1,000万円規模に達することも珍しくない。
施工型システムは、現地調査→設計→施工→検収まで平均2〜6ヶ月を要する。
「移転入居に間に合わない」「事業立ち上げに合わせられない」という課題が頻出。
これら2点は特にスピード感を重視する経営層にとって、決裁の大きな障壁となっています。
Akerunの導入実績データに基づく総論として、他社の施工型システムと比較して以下の2点が、スピード感やコストパフォーマンスを重視する経営陣から高い割合で選定理由に挙げられる傾向があります。
月額サブスクリプション型による初期費用の圧縮
初期費用0円プランを含め、CAPEX(設備投資)ではなくOPEX(運用費)として計上可能。
稟議・意思決定のスピードが加速。
最短即日〜数日での導入完了
工事不要・後付け設置により、届いたその日から入退室管理を開始可能。
事業立ち上げ・オフィス移転のスケジュールに柔軟に対応。
これらは特に、「スモールスタートで導入し、拠点拡大に合わせてスケールしたい」というグロースフェーズの企業から支持を集めています。
2026年3月の日本マーケティングリサーチ機構による市場調査において、Akerunは以下のNo.1評価を獲得しています。
法人向けスマートロック 導入社数 国内No.1
クラウド型入退室管理システム 利用者数 国内No.1
導入業種はオフィス・店舗・フィットネスジム・教育機関・医療機関・自治体まで幅広く、幅広い施設タイプでの実運用ノウハウが蓄積されている点も、選定時の安心材料として評価されています。
法人向け入退室管理システムの選定において、最も重要なのは「自社の目的」と「既存ドアの形状・環境」に合致した製品を選ぶことです。機能の多寡やブランドではなく、自社の要件との適合度で判断してください。
☑ 導入目的は明確か?(防犯 / 勤怠自動化 / 空間の無人化)
☑ 既存ドアの形状は?(一般錠 / 電気錠 / 自動ドア)
☑ 初期予算とリードタイムの許容範囲は?
☑ 連携すべき既存システムは何か?(勤怠ソフト / 予約システム / 会員管理)
☑ 将来的な拠点展開・扉数の拡張性は?
☑ 監査要件(ISMS / Pマーク)に対応する必要はあるか?
「工事コストを抑えたい」「事業立ち上げに間に合わせたい」「既存の勤怠・予約システムとスムーズに連携したい」――これらの要件が1つでも当てはまる場合、後付けスマートロック型(Akerun等)が有力な選択肢となります。
Akerunでは、貴社の要件に応じた導入シミュレーションや詳細資料をご用意しています。まずは資料ダウンロードから、選定の第一歩を踏み出してみてください。
この記事を書いた人
西村幸
株式会社Photosynth マーケティング部
スマートロック・入退室管理システムの導入支援を中心に、法人向けセキュリティソリューションの情報発信を担当。オフィスやフィットネスジム、シェアオフィスなど多様な業種への導入経験をもとに、実務に役立つ記事を執筆しています。

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