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はじめに
「防犯対策に有効な鍵に交換したいが同じタイプの鍵でよいのか」「どのような鍵に交換したほうが安全性が高まるのか」と悩む方もいるかと思います。警察庁によると侵入窃盗の手口で最も多いのが「鍵の閉め忘れ」で、「ガラス破り」「合鍵」※と続いています。
防犯対策を怠ると会社の売上金など金銭や高額な商品が盗まれるだけでなく、企業の機密情報や取引先の情報、顧客の個人情報などの情報漏えいにつながる恐れもあります。これらのリスクに対する防犯対策には、防犯性の高い鍵への交換や無断で合鍵を作られないようにする対策、セキュリティシステムの導入などが挙げられます。
この記事では高い防犯効果を得られる鍵に交換するために、鍵の種類とそれぞれの防犯効果、鍵の交換費用の目安などを紹介します。また、鍵を交換する際にコストパフォーマンスの良いおすすめの鍵も紹介します。ぜひセキュリティや防犯面の強化の参考にしてください。
※出典:警察庁「住まいる防犯110番」
最適な鍵の選び方
鍵を交換したいオフィスや店舗/施設、住宅などそれぞれの場所に合う鍵の選び方は、まず以下の3つを考えることです。
- 鍵の種類を確認する
- 鍵の防犯性で比較する
- 鍵の交換費用で考える
それぞれについて解説していきます。
鍵の種類を確認する
鍵には様々なタイプがありますが、ここではオフィスや店舗/施設、住宅などでよく使用されている4種類の鍵を紹介します。
ドアノブがシリンダー(鍵穴)と一体化しているタイプ(インテグラル錠) | ドアノブの中央にシリンダー(鍵穴)があるタイプです。室外(外側)からは物理鍵をシリンダー(鍵穴)に差し込み回すことで施錠・解錠し、ドアノブが回せるようになります。室内(内側)からはドアノブの中央に付いているボタンを押したり、サムターン(つまみ)をひねったりすることで施錠・解錠できます。 |
ドアノブ付きのシリンダー錠 | ドアノブと鍵穴が一体になっているタイプです。室外(外側)からは物理鍵を差し込み回すことで施錠・解錠し、室内(内側)からはサムターン(つまみ)をひねることで施錠・解錠できます。 |
ドアノブがないシリンダー錠 | 物理鍵の施錠・解錠方法はドアノブ付きのシリンダー錠と同じです。ただし、このタイプはドアノブを別に購入して、取り付ける必要があります。 |
電子錠(スマートロック) 電気錠 |
物理鍵を使わずにICカードや専用アプリなどで施錠・解錠します。製品によってはオートロック機能が備わっていて、ドアが閉まると自動で施錠します。ほかにもテンキーに暗証番号入力して解錠するタイプや生体認証で解錠できるタイプもあります。また、現在使用している鍵がシリンダー錠でも簡単に交換、または取り付けられる製品もあります。 |
オートロック機能についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
鍵の防犯性で比較する
上記の表の上から3つのシリンダー錠は、いずれも鍵穴に物理鍵を差し込み、回すことで施錠・解錠できるタイプです。これらの鍵は「ピッキング(ピッキングを外側の鍵穴に差し込み錠前を壊すことなく施錠し、侵入すること)」に遭うリスクがあります。
特に1つ目の「インテグラル錠」と呼ばれる鍵を導入している場合は、ピッキングに対しての脆弱性が指摘されていて、侵入窃盗犯に狙われやすいものになります。また、頻発するピッキング犯罪を抑制するため、特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)※が2003年6月に制定されました。
この法律が施行されてからは、出入り口など防犯性を求められる指定建物錠には、防犯性能の表示が各メーカーに義務付けられています。インテグラル錠は、簡単にこじ開けられることから、防犯性能表示の対象外になっているため、まだインテグラル錠を利用されている方はすぐに鍵交換をすることをおすすめします。
※出典:e-Gov法令検索(更新日2022/06/17)
電子錠の中には、物理的な鍵穴がなく、あらかじめ解錠権限を付与されたICカードやスマホといったデバイスで解錠できるなど、ピッキングを防止できるものもあります。一方、鍵穴がある製品は、製品の故障や電池切れなどトラブルによる閉め出しが起きた場合に物理鍵で解錠できるメリットがあります。
また、最近の鍵穴はピッキングに対して耐性があるものも多いため、鍵穴がある製品を選んでもピッキングリスクを低減できます。今ある鍵がそのようなピッキングのリスクがあるものかどうか確認しておきましょう。
また、「サムターン回し」というドアの外側から不正な方法や道具を使い内側にあるサムターン(つまみ)を回し、不法侵入する手口もあります。その点、サムターン(つまみ)の上から被せるように貼り付けられるタイプの電子錠では、サムターン回しを防ぐことができます。
また電子錠は、オートロック機能で自動施錠するものが多いため、最も侵入被害に遭いやすいとされる「鍵の閉め忘れ」を防止できます。さらに電子錠は、Web管理ツールや専用アプリから鍵の代わりとなるICカードやスマホなどのデバイスに解錠権限を付与するため、侵入手口に多いとされる不正な合鍵を入手したり、作ることができません。
万が一、鍵の代わりとして使用していたICカードを盗難されたり、紛失した場合でも、Web管理ツールや専用アプリから解錠権限を解除すれば侵入を防止できることから、高い防犯効果が期待できます。他にも電子錠は入退室の履歴/ログをクラウド上に記録できるため、「いつ」「誰が」「どこに」出入りしたかをWeb管理ツールや専用アプリで確認・管理することができます。
オフィスや不特定多数の人の出入りがある店舗/施設などでは、入退室管理システムが備え付けられている電子錠を選ぶことでもセキュリティの強化に繋がるためおすすめです。これらのことから鍵の防犯性で考えるなら、電子錠が有効だといえるでしょう。
鍵の交換費用で考える
鍵の交換費用は、もっともシンプルなシリンダー錠であれば専門業者に依頼をした場合、およそ2〜3万円前後(作業費用+交換用シリンダー費用)で交換が可能です。交換するシリンダー錠によっては、交換費用が高額になる場合もあります。
一方、防犯性の高い電子錠は製品によって初期費用が大きく異なります。例えば、工事不要で利用者自身で取り付けられるタイプなら初期費用がかからないものもあります。また製品によっては設置工事や配線工事が必要になるケースもあります。
簡易工事で設置できる場合は初期費用を抑えることができますが、大掛かりな配線工事や設置工事を必要とする場合は20万円以上かかるケースもあります。また電子錠には、買い切り型とレンタル型があります。レンタル型の場合は、導入後に定額の月額/年額の利用料がかかります。また買い切り型やレンタル型を問わず、設置方法によっては移転時や退去時に原状回復費用/修繕費用が発生するケースもあります。
電子錠を導入する場合は、どのメーカーの製品を選ぶか、製品に搭載している機能と導入にかかる費用(初期費用、定額の月額/年額の利用料、原状回復費用/修繕費用)を比較して選ぶ必要があるでしょう。ここからは最も高い防犯性が期待でき、製品によってはコストを抑えて導入できる電子錠について詳しく解説していきます。
電子錠を導入するメリット
電子錠はICカードや専用アプリ、暗証番号などで解錠し、オートロックで自動施錠できる防犯性の高さが魅力の鍵ですが、防犯性以外にも様々なメリットがあります。
- 物理鍵を使わずに様々な方法で解錠できる(専用アプリや交通系ICカード、モバイル系ICカードアプリ、暗証番号、生体認証など)
- ドアが閉まると自動で施錠するオートロック機能がある・入退室の履歴/ログをクラウド上に記録できる
- 解錠権限の日時・場所・人物などの細かい設定や管理がしやすい
- 他のシステムと連携できる
電子錠を導入すると、普段使っている交通系ICカードやモバイル系ICカードアプリ(NFC機能)などが鍵になるため、物理鍵を取り出してシリンダー(鍵穴)に差し込み、鍵を施錠・解錠する手間がなくなり、利便性が高まります。
また、解錠方法を生体認証にした場合、指紋や顔など生体情報を利用するため鍵を持ち歩く必要がありません(キーレス)。さらに、専用アプリやWeb管理ツールを使って遠隔操作で解錠することも可能です。電子錠では事前に解錠権限を付与した個人所有の交通系ICカードやモバイル系ICカードアプリなどを使うことで、特定人物の入退室情報の履歴/ログを記録することができます。
これにより「誰が」「いつ」入退室したのかを把握したり、確認することも可能です。さらに電子錠は物理鍵が不要になるため、鍵管理の手間と工数がなくなります。電子錠についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
導入費用を抑えて防犯性の高い鍵に交換するならAkerunがおすすめ
メーカーによって製品やサービスには様々な違いがあり、「結局どの鍵に交換したらいいの?」と悩まれる方もいるかもしれません。その点、高い防犯性を確保しながら導入費用も抑えて鍵を交換したいならAkerunがおすすめです。
Akerunは入退室の履歴/ログを記録し、クラウドで管理できる後付け型スマートロック(電子錠)です。世界初の後付け型スマートロックとして、これまでオフィスやジム、レンタルスペース、公共施設などへの導入実績が累計7,000社以上と、規模や業種・業態を問わず幅広く導入されています。
- 初期費用を抑えて導入できる
- 施錠・解錠だけじゃない様々なメリットがある
- 様々な環境に柔軟に対応できる
初期費用を抑えて導入できる
Akerunにはサムターン錠を被せるように貼り付けるだけのAkerun Proと、簡易工事だけで自動ドアや電気錠などに取り付けられるAkerun コントローラーの2つのタイプがあります。サムターン錠に貼り付けるタイプは、利用者自身でも簡単に取り付けられるため、初期費用なしで導入が可能です。Akerun コントローラーの場合も、簡易工事のみで設置できるため、配線工事が必要な製品ほど初期費用はかかりません。
施錠・解錠だけじゃない様々なメリットがある
AkerunはAPIを通じて、様々なシステムと連携が可能です。例えば、オフィスの入退室管理に利用する場合、そのまま入退室の記録/ログのデータを活用して勤怠管理システムと連携すると、正確な労働時間を把握できるため労務担当者の業務の負担を軽減することができます。
他にも店舗で決済システムと連携できたり、ジムで会員システムと連携できたりするので、利用者の利便性が高まり、企業や運営側だけではなく顧客にも様々なメリットを提供できるでしょう。
様々な環境に柔軟に対応できる
Akerunは後付け型スマートロックでは難しかった自動ドアや電気錠などへの設置も可能です。また、オフィスが入っているテナントエリアのエントランスに、既にほかのドアセキュリティシステムが付いている場合でも導入でき、さらに入退室に利用しているICカードに、導入する電子錠の解錠権限を付与しカードを集約することもできます。オフィスなどの環境やユーザーの利便性によって柔軟な対応ができるためAkerunがおすすめです。
Akerunはユーザーからの要望などを受けて常に改良され、進化し続けています。それはクラウドを通じて提供される鍵だからこそのメリットです。鍵を交換しただけで利便性と安心感が手に入るAkerunは、高い防犯効果に加えて様々なメリットのある、コストパフォーマンスがよい鍵といえるでしょう。
まとめ
鍵を交換するなら、鍵の種類による違いを理解し、防犯性の高いものを選ぶことが大切です。電子錠に交換すれば防犯性と利便性が高くなるうえ、入退室管理やそのほかのサービスと連携できるなど様々なメリットがあります。電子錠を選ぶ際は、価格と合わせて利用目的に合う最適な鍵を選ぶことで、安心・安全な環境を維持することができるでしょう。