鍵のIoT化とは?スマートロックのメリットや工事不要のおすすめ製品も紹介

2023年08月29日
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はじめに

近年、防犯性や利便性の向上を目的とした「鍵のIoT化」が注目を集めており、実際にIoT化された鍵を導入する企業が増えています。この記事では、そもそも鍵のIoT化とは何か?何ができるのか?などの疑問にお答えします。中でも鍵を手軽にIoT化できるスマートロックに着目し、スマートロックを導入するメリット・デメリット、スマートロックの選び方、おすすめのスマートロックも紹介します。

鍵のIoT化とは?

そもそもIoTとは?

IoTは「Internet of Things」の略で、日本ではよく「モノのインターネット」と訳されます。あらゆるモノ(家電や機器など)がインターネットに繋がることで、さまざまな情報やデータが共有され、それらの情報やデータを活用してより良い生活やビジネスの実現を支援することを目指しています。

人の体温や動きを感知するセンサーやルーター、クラウド監視カメラのほか、撮影した映像をリアルタイムに送信するドローン、インターネット技術を使って他の自動車や道路状況など察知できる自動車なども登場しています。身近なところでは、外出先から遠隔操作できる家電、スマホもIoT化された製品と言えます。

鍵のIoT化とは?

鍵のIoT化とは、従来型の金属の鍵や錠前をインターネットにつながる鍵に変えたり、今ある従来型の鍵や錠前に電子機器を取り付けてインターネットに繋がるようにするということです。鍵をIoT化すると遠隔操作が可能になり、鍵の利用履歴などの取得した情報をインターネットなどを経由して収集・記録・管理できます。

また、従来から利用している物理的な金属の鍵をデジタル化された鍵(ICカードやスマホアプリ)に置き換えることで、解錠権限の柔軟な設定など利便性も向上できます。

スマートロックで鍵をIoT化!

ドアに設置されたIoT製品スマートロックのイメージ画像

スマートロックとは?

スマホやICカード、指紋・顔といった生体認証などの解錠手段を使った施錠・解錠や、インターネットやBluetoothなどの無線通信を経由して遠隔操作などで施錠・解錠できる鍵を「スマートロック」といいます。

施錠・解錠以外にも、インターネットにつながることで入退室情報やデータを可視化し入退室管理しやすくなったり、デジタルな鍵の権限を柔軟に設定することで入退室を制限してセキュリティの強化もできます。 一般的なスマートロックは、主に以下の3つのハードウェアで構成されています。

  • 本体(鍵を開閉する機器でドアに取り付ける)
  • 読み取りリーダー(解錠用デバイスを認識する)
  • インターネット中継機(※)(本体や読み取りリーダーをインターネットにつなぐ)
※本体とインターネット中継機が一体になっている場合もあります。

例えば、遠隔操作で施錠・解錠を行う場合の仕組みは以下のようになります。

1.パソコンでWeb管理ツールを開く、またはスマホ専用アプリの画面上で施錠・解錠ボタンをタップする。
2.施錠・解錠信号をBluetoothやインターネットを経由して本体に送り、本体が信号を識別・承認すると施錠・解錠する
3.ドアが閉まるとオートロック機能により施錠される、または遠隔操作で再び施錠ボタンをタップして施錠信号を送り、識別・認証を経て施錠する。
4.施錠・解錠に関する情報(誰が、いつ、どのドアを施錠・解錠したか)を記録し、取得した情報を本体からインターネット中継機を使ってインターネット経由でクラウド上に記録・保管する。


スマートロックによっては、管理者のみが遠隔操作で施錠・解錠できたり、解錠権限を付与・解除できたりなど、管理機能を操作できる人を制限できます。

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スマートロックで鍵をIoT化するメリット

物理的な金属の鍵を使わずに施錠・解錠できる

スマホやICカードなどで解錠し、オートロック機能により自動で施錠できるため、物理的な金属の鍵を使わずに入退室できます。そのため、物理的な金属の鍵の貸し出しや複製(合鍵)、紛失などさまざまな手間やリスクがなくなります。

加えて、Web管理ツールやスマホ専用アプリから遠隔で操作できるため、利便性も大きく向上します。例えば、本社にいる管理者が支社の従業員の要請を受けてドアを開けたい場合などにも遠隔施錠・解錠を活用できます。

入退室履歴/ログを確認できる

スマートロックは「いつ」「誰が」「どこに入室(退室)したかという履歴/ログを取得してクラウド上に記録できるため、入退室情報を可視化できます。 また入退室の履歴/ログはいつでもWeb管理ツールやスマホ専用アプリで確認できるので、情報漏えい(漏洩)や社内設備の不正な持ち出しといったトラブルが発生した場合でも、速やかに該当する人物を絞り込むことができます。

店舗に導入した場合には、入退室履歴を活用して利用者の多い時間帯や曜日などを把握することで、顧客ニーズに合わせたサービス開発などに活用することも可能です。

入室制御ができる(不正な侵入の防止)

管理者は、状況に応じて「入退室できる人」「入退室できる場所」「入退室できる日時(曜日や時間帯)」などを細かく指定して、解錠権限を付与・解除できます。

例えば「会議のある日中の時間帯だけ特定エリアに一般社員が入れる」「不特定多数に入られると困る役員室には、管理職にだけ解錠権限を付与する」など設定できるため、不法侵入や不必要な入退室の防止につながります。

閉め忘れを防止できる(不正な侵入の防止)

閉め忘れのリスクがある物理的な金属の鍵と異なり、オートロック機能を搭載したスマートロックであれば、ドアが閉まると自動で施錠されるため、不法侵入の防止など、オフィスや店舗/施設の防犯面の強化にもつながります。

スマートロックで鍵をIoT化するデメリット

導入費用や運用費用がかかる

導入する製品によりますが、スマートロックを設置する際に工事が必要になった場合は工事費用が、レンタル型のスマートロックの場合は利用料(月額/年額などプランによる)、機器の故障やシステムをアップデートする場合はメンテナンス費用などがかかります。賃貸物件のオフィスや店舗/施設なら、退去の際に原状回復費用/修繕費用も必要です。

取り付けできないケースもある

既存のドアやサムターン(つまみ)の形状/種類によっては、取り付けられない場合があります。オフィスや店舗/施設の既存のドアに取り付けられない場合は、ドアやサムターン(つまみ)ごと交換しなければならないケースもあります。

閉め出しのリスクがある

スマホやICカードなど解錠権限が付与されたデバイスを忘れたり紛失したりした場合、閉め出しにあうおそれがあります。また、本体や解錠用スマホの電池切れによって閉め出しにあう可能性もあります。

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鍵をIoT化できるスマートロックの選び方

既存のドアに取り付けられるか

前述の通り、製品によっては取り付けられないドアやサムターン(つまみ)があるため、スマートロックを導入する前に、オフィスや店舗/施設のドアやサムターン(つまみ)に対応しているか必ず確認しておきましょう。

解錠方法には何があるか

解錠方法の選択肢が複数あることで、利用者のニーズに合わせた解錠手段を選ぶことができるため利便性が向上するとともに、万が一解錠用デバイスを忘れた際に複数の解錠方法を用意しておくことで閉め出しのリスクを低減できます。

主な解錠方法には、スマホ、ICカード(交通系ICカード、社員証、入館カードなど)、暗証番号、顔認証などがありますが、製品によって異なるため、どのような解錠方法が適切か、自社のニーズや利用者の利便性なども考慮のうえ、事前に解錠方法を確認しておくとよいでしょう。

外部システムとの連携は可能か

外部システムと連携可能なスマートロックなら、入退室した際の入退室履歴を活用してさまざまな業務を効率化できます。例えばオフィスなら給与システムと連携し自動で給与計算できたり、店舗なら顧客管理/会員管理システムと連携し顧客情報を一元管理できたりなど、入退室履歴を活用して業務の効率化が図れます。連携できるシステムは製品によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

鍵をIoT化するならAkerun入退室管理システムがおすすめ!

IoT製品・Akerun(アケルン)入退室管理システムの製品画像

累計7,000社を超える導入実績を持つAkerun入退室管理システム(以下、Akerun)は、オフィスや店舗/施設などの鍵のIoT化におすすめのスマートロックです。様々なメリットがありますが、その中でも今回は4つの特徴をご紹介します。

既存のさまざまなドアに後付けできる

Akerunは、さまざまな形状のサムターン(つまみ)、電気錠や電磁錠、自動ドアなど様々なドアに対応できます。なかでも、強力な両面テープを被せるように貼り付けるタイプであれば(※)、工事が不要なため導入費用を削減でき、原状回復も必要ありません。そのため、引越し時や移転の際にも簡単に取り外して移転先でも引き続き使うことができます。
※ドアやサムターン(つまみ)の種類によっては、簡易的な配線工事が必要になることがあります。また、取り付け可能かどうかの「取り付け診断」もおこなっているので、心配な方はお気軽にお問い合わせください。

さまざまな解錠方法がある

Akerunはさまざまな解錠方法は、主に以下になります。

この記事で分かること
  • モバイル系ICカードアプリ(ウォレット)
  • スマホ専用アプリ
  • 交通系ICカード
  • 社員証
  • ビル入館カード
  • Apple Watch
  • 顔認証 など

日頃持ち歩くスマホや交通系ICカードなど、解錠方法が豊富に用意されているため、複数の解錠方法を設定しておけば、閉め出しにあうリスクを低減できたり、利用者に合わせて解錠方法を選べるなど利便性が高まります。

またワンタイムパスを使って、特定の人や場所、日時など細かく設定して一時的に解錠権限を付与できるので、来訪者にも対応できます。

外部システムと連携できる

AkerunはAPIを活用して外部システムの「顔認証システム」「勤怠管理システム」「会員管理システム」「予約システム」「決済システム」などと連携が可能です。 例えば顔認証システムと連携することで、認証デバイスを持ち歩く必要がないため閉め出しに合うリスクがなくなります。また、利用者自身の顔で認証できるため、スマホを取り出す必要がなくなるなど従業員の利便性が向上するだけでなく、不正ななりすましのリスクもなくなるため、セキュリティ強化にもつながります。 また勤怠管理システムと連携することで、入退室の記録を勤怠打刻として活用して勤怠管理できるため、労務関連の業務負担を低減できたり人的コストの削減にもつながります。

金融機関並みのセキュリティを実現できる

入退室のさまざまなデータを管理するクラウドは、複数の第三者機関による定期的なセキュリティ診断をはじめとした厳しいチェックをクリアし、金融機関並みのセキュリティを実現しています。

Akerun入退室管理(アケルン)とは

まとめ

理システムを導入することにより、柔軟な権限設定や様々な解錠手段を利用できるためオフィスや店舗/施設のセキュリティの強化が図れます。また入退室情報や入退室のデータを可視化しより厳密な入退室管理を実施したり、勤怠管理システムなどと連携し業務の負担や人的コストを削減できるなどさまざまなメリットがあります。 Akerunは、オフィスや店舗/施設などの様々な課題を解決できます。鍵のIoT化を検討している方はぜひ、以下の資料をダウンロードして参考にしてみてください。


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