INDEX
- はじめに
- スマートロックとは|ICカードを使って解錠できる?!
- スマートロックの解錠に使用できるICカード
- スマートロックの解錠にICカードを使うメリット
- 既に使用しているICカードをそのまま使用できるため新しいICカードの購入費用を抑えられる
- ICカードは持ち運びしやすいため利用者の利便性が高まる
- 第三者に偽造されるリスクが少ないためセキュリティを強化できる
- 入退室管理の認証カード以外の用途にも活用できるため利便性がさらに高まる
- ICカードをスマートロックの解錠に使う際の注意点
- ICカードで解錠できるスマートロックの選び方
- ICカードで解錠したいならAkerun入退室管理システムがおすすめ
- まとめ
はじめに
スマートロックを導入すれば、様々なデバイスでドアの施錠・解錠ができます。その解錠手段の一つとして利用されているデバイスがICカードです。このICカードには、交通系ICカードや流通系ICカード、社員証、ビル入館カードなど様々なものがあります。このような日頃持ち歩いているICカードをスマートロックの解錠方法にも利用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- スマートロックやICカードの仕組みがわかる
- スマートロックの解錠方法にICカードを使うメリットがわかる
- ICカードで解錠できるスマートロックを導入する際のポイントがわかる
スマートロックとは|ICカードを使って解錠できる?!
スマートロックとは
スマートロックとは物理的な金属の鍵を利用しなくても、あらかじめ登録されたICカードやスマホ専用アプリ、暗証番号(テンキー)などのデバイスを使ってドアの施錠・解錠ができるシステムです。また「いつ」「どこで」「だれが」入退室したか履歴/ログがクラウド上で記録・保管できるため入退室管理を厳格かつ効率良く行えます。 スマートロックの解錠に用いられるデバイスには、ICカードに加えて、スマホ専用アプリ、暗証番号、指紋や顔などを使った生体認証、モバイル系ICカードアプリ(NFCを活用したウォレット機能)を搭載しているスマホなどがあります。解錠手段としてよく利用されるICカードには、日頃交通機関を利用する際に利用する交通系ICカードや流通小売店などが発行している流通系ICカード、またビルなどに入館する際に利用されている入館カードや社員証などもあります。
スマートロックの仕組み
ICカードで解錠できるスマートロックは、ドアを施錠・解錠する本体とカードリーダー(※)、インターネット中継機(※)などで構成されています。スマートロックは、ドアやその付近に設置されているカードリーダーにカードをかざしたり差し込んだりすることで、ICカードに内蔵されているICチップの情報を読み取ります。その読み取った情報が本体に送られ、予め登録されている解錠権限と一致することで、認証、記録して施錠・解錠が行われる仕組みです。
※製品によっては、カードリーダーやインターネット中継機が本体と一体になっている場合もあります。
スマートロックの解錠に使用できるICカード
スマートロックの解錠デバイスとして使用できるICカードは、スマートロックが対応しているICカードの規格によって異なります。現在利用している、または利用予定のICカードが導入予定のスマートロックでも利用できるのか確認しましょう。ここからは、ICカードの規格について解説します。 ICカードには、NFC(Near Field Communication)という通信技術が搭載されています。NFCとは、日本語で「近距離無線通信」と訳され、通信距離が一般的に数cm程度という短いのが特徴の無線通信技術です。 NFCが搭載されたICカードは、様々なカードで利用されていますが、大きく分けると、主に3つの規格に分けられます。
NFC規格名 | 特徴 | 例 |
Type-A(Mifare) |
・オランダの企業「NXPセミコンダクターズ」が開発 ・世界中で広く普及している |
・テレホンカード ・会員証や入館証 ・taspo |
Type-B |
・アメリカの企業「モトローラ」が開発 ・高セキュリティが求められるカードに採用されることが多い |
・マイナンバーカード ・運転免許証 ・パスポート ・住民基本台帳カード |
Type-F(FeliCa) |
・日本の企業「SONY」が開発 ・容量やセキュリティ性能が高い「Standard」と、汎用性の高い小型・省電力な「Lite-S」の2つのバージョンがある |
・Suica ・PASMO ・楽天Edy ・nanaco ・QUICPay |
NFCは国際標準の規格です。近年ではNFCを搭載したスマホやクレジットカードなども普及したため、スマホ決済やタッチ決済などにも利用されています。 また、ここで取り上げたICカードの例は、あくまでも一例です。類似した機能を備えたICカードでも、企業や店舗/施設によって異なる規格を採用している場合もあります。 導入予定のスマートロックが、どのNFC規格に対応しているのか、利用予定のICカードはどのNFC規格を採用しているのかなど事前に把握してからスマートロックを検討しましょう。
スマートロックの解錠にICカードを使うメリット
スマートロックの解錠方法としてICカードを利用すれば、初期費用の削減やセキュリティの強化など様々なメリットが期待できます。ここでは、ICカードを使うことのメリットについて、主に4つの特徴で説明します。
既に使用しているICカードをそのまま使用できるため新しいICカードの購入費用を抑えられる
ICカードには、交通系ICカードや社員証、入館証、流通系ICカードなど様々な種類があります。日頃から持ち歩いているICカードを利用すれば、新たにICカードを購入する必要がないため、初期費用を抑えられます。
ICカードは持ち運びしやすいため利用者の利便性が高まる
ほとんどのICカードは、名刺サイズでコンパクトなため、利用者自身の財布やカードケースなどに収納・保管できます。物理的な金属の鍵のようにキーケースで保管する必要もありません。鍵となるカードが社員証や入館証であれば、ネックストラップに入れて持ち運び、置き忘れを防止できます。
第三者に偽造されるリスクが少ないためセキュリティを強化できる
ICカードに内蔵されているICチップには、暗号化された情報が書き込まれているため、セキュリティが高く、第三者に偽造されるリスクが小さい点がメリットです。物理的な金属の鍵のように複製(合鍵)されることもなく、万が一紛失した場合でも、Web管理ツールやスマホ専用アプリから特定のICカードの解錠権限の付与・解除も簡単にできるため、セキュリティの強化につながります。
入退室管理の認証カード以外の用途にも活用できるため利便性がさらに高まる
ICカードを入退室管理の際の認証に利用する以外にも、例えばタイムカードに代用することで、勤怠管理システムと併用して、出退勤時刻の正確な把握にも役立てられます。ほかにも、社内で利用するパソコンや複合機などの認証カードとしても利用すれば、個人情報や社外秘情報/機密情報などの情報漏えい(漏洩)対策やセキュリティ対策にもつながるでしょう。
ICカードをスマートロックの解錠に使う際の注意点
利便性の高いICカードですが、使い方によってはデメリットが生じる可能性もあります。ICカードをスマートロックの解錠デバイスとして使う場合は、次の点に注意しましょう。
ICカードの紛失・盗難によって悪用されるリスクがある
持ち運びや保管に便利なICカードですが、コンパクトな形状で軽量なため、うっかり自宅や外出先に忘れてしまう可能性もあります。万が一、紛失してしまったり、盗難にあったりした場合は、部外者に悪用されるリスクも考えられます。そのため、万が一ICカードを紛失してしまった場合の対策を想定しておくことが大切です。
ICカードの破損や紛失で閉め出しに遭う可能性がある
ICカードの多くは、プラスチックで作られているため、物理的に破損しやすく、衝撃によっては割れてしまう可能性があります。破損したICカードは、うまく認証されない可能性もあり、紛失の時と同様に再発行などが必要になります。再発行だけでも工数や時間がかかるため、利用者には、日頃から丁寧に取り扱うように周知しておきましょう。さらに、ICカードを破損したり、紛失した場合、認証がされず閉め出しに遭う可能性もあるため、ICカードの管理方法や閉め出しがあった際の対策なども検討しておく必要があります。
ICカードで解錠できるスマートロックの選び方
ICカードで解錠できるスマートロックを選ぶ場合、どのような点を意識すればいいのでしょうか。ここでは、スマートロックを選ぶ際の確認すべきポイントについてまとめます。
解錠方法は何があるか
スマートロックには、1つの機器で様々な解錠方法を選択できる製品もあります。ICカードだけでなく、スマホ専用アプリや暗証番号、スマホのNFC機能(ウォレット)だけでなく、物理的な金属の鍵も引き続き使用できるものもあるため、それらを併用すれば状況に応じて柔軟に対応できるため利便性が高まります。例えば、ICカードを紛失してしまったり破損させてしまったりなど、解錠できない状況でも他の解錠方法があれば対応できます。このような不測の事態への対応も含めて、どのような解錠方法があれば利用しやすいかを考えて事前に解錠方法を確認しておくといいでしょう。
既存のドアに設置できるか
スマートロックには、配線工事が必要となる電気錠と、工事が必要ない電子錠と呼ばれるものがあります。スマートロックによっては、ドアの種類やサムターン(つまみ)の形状によって設置ができない場合もあります。「せっかく製品を購入したのに、取り付けられなかった」ということがないよう、既存のドアの種類やサムターン(つまみ)に導入予定のスマートロックが設置できるかを確認しておきましょう。
どのように設置するか
スマートロックは、製品によって本体やカードリーダーの設置方法が異なり、主に下記のように分類されます。
- シリンダー(鍵穴)ごと交換して取り付けるタイプ
- 壁やドアに穴を開けて埋め込むタイプ
- サムターン(つまみ)に貼り付けるタイプ
- 壁やドア付近に貼り付けるタイプ
- 壁やドアに穴を開けて埋め込むタイプ
- 本体と一体化しているタイプ
貼り付けるタイプは、基本的に工事不要で利用者自身で取り付けることができますが、シリンダーごと交換するタイプの場合は、業者による設置工事が必要な場合もあります。一方、壁やドアに本体やカードリーダーを埋め込むタイプは、専門業者による設置工事が必要となるため設置費用がかかります。事前に初期費用の予算に応じた設置方法を考えることが大切です。また賃貸物件の場合は、物件の規約や契約によってそもそも工事ができない可能性もあるので事前にオーナーや管理会社に確認しておきましょう。
外部システムと連携が可能か
スマートロックは、入退室した時間や登録したユーザー名などの履歴/ログがクラウド上で記録できます。このデータを活用して、外部システムとデータ連携すれば業務の効率化や利便性を高められます。例えば、勤怠管理システムと連携することで、正確な出退勤時間の把握や労務管理の効率化にもつながります。ほかにも、決済システムや予約システム、会員管理システム、給与計算システムなどと連携できるものもあります。入退室管理以外の活用方法も検討してみるとオフィスや店舗/施設の業務改善などにもつながるかもしれませ
ICカードで解錠したいならAkerun入退室管理システムがおすすめ
ICカードで解錠できるスマートロックを選ぶ際におすすめなのが累計7,000社を超える導入実績を持つAkerun入退室管理システム(以下、Akerun)です。Akerunには、主に以下の特徴があります。
様々な解錠方法があるため利用者に合わせた解錠デバイスを選べる
Akerunは、社員証や交通系ICカード、流通系ICカード、スマホ専用アプリ、スマホのNFC機能(ウォレット)など様々な解錠方法があります。ICカードは持ち運びしやすい一方で、紛失や破損により閉め出しに遭うリスクもあります。このようなリスクを想定して、あらかじめ複数の解錠方法を備えておくことで、柔軟に運用できます。
利用者ごとの解錠権限を設定して入室制御をすればセキュリティを強化できる
ICカードを紛失してしまったり、盗難されてしまった場合、不正入室などのリスクがあります。Akerunは、Web管理ツールやスマホ専用アプリから解錠権限の付与と解除を簡単に行えるため、速やかに対処することで不正入室を防止できます。また、貸会議室や無人フィットネスジムなど、不特定多数の出入りがある場所でも、事前に予約した人のみに予約した時間帯だけ解錠権限を付与できるため、様々なユースケースでセキュリティを強化できます。
APIを使って外部システムと連携すれば業務効率化につながる
Akerunは入退室の履歴を外部システムと連携して活用できます。例えば、勤怠管理システムと連携すれば、打刻間違いや打刻忘れ、打刻の改ざんの低減などにつながるため、勤怠管理や給与計算の効率化にも役立ちます。他にも、予約・決済、会員管理といった、利用者のニーズや運営方法などに合わせたシステム連携も可能です。Akerunを中心としたデータ連携で従来の業務を効率化できるため、従業員の業務改善や業務負担の軽減が期待できます。
まとめ
スマートロックを導入する際に、ICカードで解錠できるタイプのものを選べば利用者が日頃から手軽に持ち運べて、保管しやすく利便性を高められます。管理者側も導入費用を抑えたり、運用の柔軟性が高まったりなどのメリットがある一方で、紛失や破損によって閉め出しに遭うデメリットもあるため、導入前にしっかり対策しておきましょう。スマートロックのなかでも、Akerunを導入すれば解錠手段が豊富で導入費用も抑えられるためおすすめです。ぜひ、ICカードで解錠できるスマートロックで利便性を高めてください。