人手に依存しない無人運営の古着屋をAkerunで実現。古着を通じた街づくりで地域振興

Q. はじめに、owattermanさんの活動やブランドについて教えてください。

owatteruman(オワッテルマン)として、アメリカンカジュアルやヴィンテージを軸にした古着の魅力を、YouTubeやInstagram、noteなどで発信しています。私の学生時代の古着ブームを入り口に、30代でもう一度ファッションと向き合ったときにアメカジ古着へ立ち返り、今も現役で楽しんでいる“古着好きのおじさん”です。

世の中ではヴィンテージというと「何百万円」といった特別なものとして語られがちですが、私が伝えたいのは、もともと古着が「安くて便利な日常着」だったということです。老若男女が幅広く楽しめて、大げさに言えば人生を豊かにするポテンシャルがある。その魅力をどう発信するかが、最近の私の使命になっています。古着に関する活動を始めた当初、一人で楽しんでいた古着の話をYouTubeで発信したら想像以上に共感してくれる人がいて、そこからファンコミュニティの深掘りが始まりました。今は、SNSやファンコミュニティを中心にした古着ビジネスの確立に挑戦している最中です。

Q.桐生での無人古着屋というリアル店舗に踏み出した背景を教えてください。

実は、最初のリアル拠点だった横浜のスタジオも“後付け”の店舗なんです。というのも、私物のコレクションが増えすぎたため倉庫を探し、せっかくなのでYouTube撮影も兼ねたスタジオにしようと準備を進めていたら、古着を並べたり内装を作り込んでいくうちに「いろんな人に見てほしい」「店を開きたい」と思うようになり、店舗としてオープンしました。ただそこはヴィンテージ中心で高価格帯の古着が多かったこともあり、古着初心者向けに発信しているYouTubeとの間でハレーションが起きていて、“YouTubeと本当にリンクした店”をやりたいと思っていたんです。

当初は東京の町田エリアで24時間営業の無人/有人のハイブリッド店舗の物件を探したのですが、前例がなく、多くの物件オーナーと相談したんですが実現できませんでした。そこで発想を変え、地方の、特にかつての賑わいを復活させたい商店街で挑戦してみようと考えたんです。ご縁のあった群馬県の桐生は、古くから「繊維の街」としての歴史があり、さらに1990年代には多くの古着屋が興隆して独自の古着文化を築いてきた街なんです。私が定期的に各地で参加している古着フリマは集客力がありますが、開催そのものは1〜2日きりなので、以前に古着文化があった桐生なら“継続的なフリマ”のような空気感をつくれるのではと考え、この地を選びました。すでに2号店も出店して、現時点での構想ですが4号店まで桐生で展開し、その後は他の古着屋さんを桐生に誘致する側に回りたいと思っています。

Q. 「無人」での運営にこだわった理由を教えてください。

私はこれまで小売やITの現場でマネジメントを経験してきて、実店舗運営の大変さを知っています。特に、レジ開け・レジ締めのためだけに365日休めないオーナーや店長が、日本中に本当にたくさんいる。そのためだけに出勤しなければならないコストは、あまりにもったいないと感じていました。

防犯もAIもこれだけテクノロジーが進化しているのに、なぜ「店を開ける・閉める」というアナログな部分だけが人に依存し続けるのか、まず着目すべきはそこだと思ったんです。なので私の場合、コスト削減が目的というより、労務的な発想──急に休みが必要なときでも気軽に休める、人に依存しない環境をつくることが先で、コストはその結果でいい、というスタンスです。防犯はもちろん大事ですが、それは店の格式づくりやコミュニティで抑止していくものと考えています。「人がいなくても回る」ことを大事にする社会のほうが、これからの時代に合うと考えています。そんな店舗運営を実現するツールとして、Akerunは本当に優秀でした。

Q. Akerunを知ったきっかけと、導入の決め手を教えてください。

きっかけは、前職時代に桐生の隣町にある関連会社のオフィスを訪れた際にAkerunが使われていたことです。「ああ、あのオフィスのやつか」と、すでに身近な存在だったんです。無人店舗をやるうえで避けて通れないのが鍵とセキュリティですが、Akerunは公式LINEと連携(API連携)してLINEアプリ上から解錠できるのが決め手でした。導入にあたって不安はなく、「機能させることがゴール」で、そのためにどう運営していくかだけを考えていました。現在は桐生の1号店のエントランスにAkerunを設置し、8〜12時と20〜23時の無人の時間帯に来店客に使っていただいています。

Q. 実際に導入してみて、どのような効果を実感されていますか。

これは感覚値にはなりますが、効果として大きいのは、無人の時間帯だけで全体の売上の25%ほどを占めていることです。客数でいえば、1日のおよそ20%がLINEで解錠して入店している計算になります。8〜12時と20〜23時の時間帯、合わせて7時間ほどで売上の3割弱を稼いでいることになり、 “便利だから使ってもらえている”という手応えがあります。

運用面では、LINE解錠のUXが当初の想定以上に好評です。「こんなに簡単なんだ」という声が多く、「開け方が分からない」「星1つ」といったネガティブな口コミも今のところ出ていません。この無人運営の時間帯のAkerunとLINEの連携の仕組みで、開店してから売上もずっと順調で、黒字化も思ったより早く達成できています。

Q. 地域との関係において、Akerunはどのような役割を果たしましたか。

本当にありがたかったのが、Akerunのおかげで24時間営業が可能になったことです。当初、物件のオーナー様からは24時間営業の許可をいただけていない状況でしたが、改めて物件のオーナー様にLINE認証による解錠の仕組みや防犯対策の効果についてご理解いただけたことで、24時間営業の許可をいただき、むしろ地元として応援してくれるようになりました。

無人の時間帯にこれだけ売上が立っているという事実、そして「地元の桐生の方のためにも24時間やらせてください、防犯はしっかりしています」という思いが伝わったことも大きいと思います。地元のコミュニティと、Akerunというテクノロジーが融合したということだと思います。

Q. 最後に、今後の展望を教えてください。

私は、自分の店でTシャツを10枚、100枚売るよりも、このエリアで1,000枚、1万枚を売るほうがインフルエンサー冥利に尽きると思っていて、だからこそ桐生を選びました。そのためにはまず自分たちの手でお客様が回れる店舗の数を増やし、それも同じコンセプトの店舗ではなくそれぞれの店舗が“専門性のある”古着屋として展開していくつもりです。レディース専門、大きいサイズ専門など、コンセプトを変えた店を複数展開して、いずれは他の古着屋さんの誘致にもつなげたい。

テクノロジーの活用という点では、多分これ以上のオペレーションはないんじゃないかなと現時点では思っています。今後の期待としては、やはり防犯・セキュリティの領域です。万引きは「機会」と「本人の動機」で起こると考えていて、動機は変えられなくても、設備による機会の抑止はテクノロジーでどんどん改善できる。例えば、怪しい動きを察知したらドアが開かなくなってアラームが鳴る、といったドア側のセキュリティなど、無人店舗ならではの進化に期待しています。

RE-HUNTED by owatteruman 桐生本店(公式instagram)https://www.instagram.com/rehuntedbyowatteruman/ 


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株式会社Re Hunted コーポレートサイト
https://rehunted.com/

株式会社Re Hunted
(owatteruman)

owatteruman(オワッテルマン)は、アメリカンカジュアルやヴィンテージを軸とした古着の目利き・カルチャー発信で知られるインフルエンサーです。YouTube、note、Instagramなどを通じて「ヴィンテージファッションの始め方」をテーマに情報を発信し、独自の世界観で多くのファンを獲得しています。群馬県桐生市の実店舗「RE―HUNTED by owatteruman 桐生本店」やオンラインショップで、ブランド、素材、コンディション、着こなしまで丁寧に解説を添えた古着・ヴィンテージアイテムを販売。2026年5月には無人古着屋を桐生市にオープンし、リアル店舗での新しい運営スタイルに挑戦しています。2026年8月には桐生に2号店をオープンし、古着カルチャーによる地域振興を推進しています。

株式会社Re Hunted
(owatteruman)

株式会社Re Hunted
代表取締役

遠藤 祐亮さま

目的/効果

01.

無人古着屋にAkerunを導入、開店/閉店時の鍵の開け閉めなど人手に依存しない店舗運営を実現

02.

無人運営の時間帯はAkerunとLINEの連携で解錠する仕組みを構築、優れたUXで初めて利用する人でもスムーズに入店

03.

堅牢な防犯対策で物件オーナーの理解を得て24時間営業を実現。テクノロジーと地域コミュニティの融合による地域振興を推進

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