顔認証システムと入退室管理システムを連携させるメリットや選び方も解説!

2023年05月02日
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はじめに

この記事では、顔認証システムと入退室管理システムの連携をおすすめする理由を詳しく解説するとともに、連携することでどのようなことができるのか、導入するメリットは何か、選ぶときはどのポイントを見るべきか、などをお伝えします。

顔認証システムと入退室管理システムについて

顔認証システムと入退室管理システムを連携させることで、オフィスや施設、店舗などの入退室の際に、解錠のためのデバイスを持たずに自分の顔を認証させるだけなので利便性を高めるとともに、セキュリティ強化や業務そのものの効率化も図れます。

まずは、具体的に顔認証システムと入退室管理システムは、どういったシステムなのかを解説します。

顔認証システムとは

顔認証システムとは、カメラが取得した映像によって人の顔を認識し、その人物を特定し、本人かどうか判別するための「生体認証」を使用している技術です。

生体認証には、顔認証以外にも指紋認証、声紋認証、虹彩認証、静脈認証など多くの種類があります。身近なところでは、スマートフォンのロック解除などにも活用されています。

入退室管理システムとは

入退室管理システムとは、「誰が」「いつ」「どこに」出入りしたかを記録/ログを自動で管理できるセキュリティシステムのことです。

従来は、「いつ」「誰が」「どこに」入退室したのか、「誰に」「どの部屋の」入室を許可したのか、といった入退室の情報は、紙の台帳やExcelなどで手作業で行っていたため、鍵の貸借表に記入しなければならないなどの管理に手間がかかるわりに人的ミスが起こるリスクがあるといった課題がありました。

また、クラウド入退室管理システムなら、アプリやWeb管理ツールを使ってクラウド上で「だれ」が「どこ」に入室できるのか、などを制限し鍵の権限を付与したり、管理画面上で記録/ログを確認したり、インターネットを通じた遠隔操作で部屋の鍵を開け閉めできたりします。

顔認証システムと入退室管理システムとの連携

導入する製品によっては、顔認証システムと入退室管理システムの連携ができない場合もありますが、今回は連携できる2つのシステムを選んだ場合のケースをみていきましょう。

顔認証システムと入退室管理システムを連携させる事によって、顔認証する際に登録した生体情報顔情報(目・鼻・口・輪郭等)の位置や比率を元に本人確認をおこない、データベースの情報に一致すれば、その本人認証を元に入退室管理システムがドアを施錠・解錠したり、入退室のログ/履歴を記録して入退室時間を管理をしたりできる、といった仕組みになります。

非接触で認証が可能な顔認証と入退室の都度に自動で記録/ログ管理できる入退室管理システムを連携することで利便性だけでなく利用者の使いやすさも向上し、セキュリティレベルも高度であることから、企業や店舗など様々なシーンで導入する企業が増えています。

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顔認証システム×入退室管理システムでできること・運用のイメージ

提供されるサービス内容によってやや異なりますが、一般的な顔認証システムと入退室管理システムを連携させることで具体的に次のようなことができます。運用する際のイメージとしてご紹介します。

顔認証システムを利用している女性のイメージ画像

登録された顔情報をもとに本人認証し、施解錠

利用者の顔情報を登録することで、施解錠の際の本人認証を行います。また、利用者の解錠権限を立ち入ることができるエリアや時間帯等で個別に設定することもできます。

既存の自動ドアなどに設置して制御

オフィスなどの既設の自動ドアや開き戸などに顔認証のための各種システムを設置することで、物理鍵ではなく顔認証で施解錠を制御できるようになります。導入する顔認証システムや入退室管理システムによっては、工事不要で後付けするだけのものもあります。

入退室情報の記録や通知

顔認証システムと入退室管理システムの連携により、クラウド上に「誰が」「いつ」「どこに」「出入りしたか」記録されるので、入退室に関する情報を一括管理し、いつでも確認できます。

また入退室情報をCSV形式などで出力できたり、管理者や警備員など特定の人に入退室情報を通知したりすることも可能です。

曜日・エリア・時間・期限など施解錠できるスケジュールの設定

入退室管理システムでは、曜日やエリア、時間帯などを指定したり、有効期限を決めて入退室の権限を付与・解除したりできます。勤務時間帯が異なるアルバイトやパートの従業員と正社員の入退室可能時間を分けたり、より厳格なセキュリティが求められる個人情報の保管室やサーバールームに入室できる利用者を限定する、など導入企業ごとの要件にも柔軟に対応できます。

さらに外部のサービスやシステムとの連携も可能

  • 勤怠管理システムとの連携
  • サーマルカメラやサーマルセンサーとの連携
  • 各種業務システムとの連携 など

例えば、顔認証システム×入退室管理システムと勤怠管理システムを連携させることによって、その日の最初と最後の入退室が出退勤時間として勤怠管理システムに自動で記録されるため、打刻忘れや不正な打刻を防ぐことができます。

また勤怠管理システムだけでなく、会員管理システムや予約システムなど各種業務システムと連携させることで、入退室情報を活用して様々な業務の効率化が図れるでしょう。

顔認証システムと入退室管理システムを連携させるメリット

現在、顔認証システムと入退室管理システムを同時に導入する企業や施設が増えています。そのメリットについて5つ紹介します。

1)セキュリティが向上する

物理鍵の複製や貸し出しによる紛失などのリスクの防止、「なりすまし」防止など、高度なセキュリティレベルを実現できます。

パスワードや暗証番号を使用する認証方法は、番号を知っていれば誰でも入退室できたり、推測されたりするリスクがありますが、顔認証システムは生体的特徴を活用した認証方法なので暗証番号を記憶する必要もなく、不正に侵入されるリスクを大きく低減できます。さらに、顔認証と交通系ICカードなどを紐付けた二要素認証にしておくことで、さらにセキュリティが向上します。

2)労務担当者の負担を軽減したり、受付業務の効率化が図れる

顔認証システムはなりすましが困難で、精度の高い本人認証が可能です。また、顔認証システムで本人を判別・認証し、ドアを施錠・解錠が行われると同時に、入退室管理システムが「誰が」「いつ」「どこに」「出入りしたか」という情報をを記録しクラウド上で管理できることで高度な利便性と安全性を実現できます。

これにより、従業員の動静や勤怠状況なども自動で可視化できるため、従来のアナログな管理方法による煩雑さに課題を抱えていた労務担当者の負担が軽減され、業務の効率化にも繋がります。

また来訪者の顔情報を事前に登録しておけば、氏名や入退室時間を記入してもらうなどの手間が省け、受付業務の効率化も図れます。

3)入退室する利用者の働きやすさが向上する

顔認証用のカメラの撮影範囲を通過、またはカメラに顔を向けるだけで識別・認証されて入退室できるため、利用者の利用体験が向上します。

両手がふさがっていても物理鍵や鍵の代わりとなるICカードなどのデバイスを出す必要がないため、スムーズに入退室できるなど、利用者の利便性や働きやすさの向上にも繋がります。

4)入退室管理が容易になり不審な動きも検知しやすい

たとえば指紋認証や静脈認証といった方法は、管理者が目視で「その人物が誰なのか」をその場で判別することは困難です。その点、顔認証システムと入退室管理システムを導入すれば顔情報とともに入退室の履歴/ログを記録できることに加え、日常的に出入りしている利用者であれば目視でも確認できるなど、入退室時のセキュリティを強化できます。

さらに、顔認証システムによっては、ログ解析などを通じて顔写真で通過しようとしている人物、短時間に何度も入退室を繰り返している人物など、不審な動きを検知できるものもあります。

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顔認証システム/入退室管理システムの価格と選び方

顔認証システム/入退室管理システムにもいろいろな商品やサービスがあるため、導入する際に迷ってしまうことも多いでしょう。自社に最適なものを選ぶためにも、次のようなポイントをチェックしておくことをおすすめします。

必要なセキュリティレベルを備えているか

顔認証システム自体は、テンキーや交通系ICカードなどと比べるとセキュリティレベルは高いものの、それは入退室におけるセキュリティに限った話となります。

情報を記録・管理するクラウドや、連携させる外部サービスのセキュリティレベルも重要になってきます。導入に際しては、どのようなセキュリティレベルを備えているのか、自社の求めるセキュリティレベルを確保できるかどうか、必ず確認しておきましょう。

認証の精度と速度は満足できるか

顔認証システムは、利用体験の面からもその精度が重要になってきます。たとえば髪型を変えた、メガネをかけた、マスクをしたといった変化で個人を認証されないとなると、利用者の利用体験を損なう場合があります。

また、顔写真や動画などで不正に認証を突破し、入室できてしまうとトラブルを招くおそれがあります。夜間など、暗いところでも問題なく認証できるかといった点も事前に確認しておくと安心でしょう。

どのような機能が搭載されているか

導入する顔認証システムによっては、認証だけに特化したものもありますが、それ以外に搭載している機能も確認しておきましょう。

例えば人数検知機能があれば、オフィスの稼働率を可視化することができます。入室人数を把握することで、オフィス内の過密状況を回避できたり、さらに体温計測・マスクチェック機能などがあれば従業員や来訪者の健康管理、感染症対策にも繋がります。

外部サービスとの連携や業務の効率化は可能か

例えば勤怠管理システムと連携できるものであれば、入退室のデータを勤怠管理にも活用できます。また、事前に顔情報を登録した来訪者が顔認証した際に、自動で担当者を呼び出してくれる機能があれば、受付業務の効率化も図れます。

その他、警備や予約管理、労務管理といった自社で利用している外部サービスやシステムとの連携が可能であれば、利便性が向上し業務も効率化できる場合があります。

エラー発生時などの対処方法はあるか

停電やネットワーク障害、システムダウンといったトラブルが発生したときに、施解錠ができなくなることで、誰もオフィスに入退室できない恐れがあります。

その場合、オフラインでも顔認証できるシステム、停電やネットワーク遮断時に自動的に別の電力系統に切り替えられるタイプなど、トラブル時の対処方法についても確認しておきましょう。

Akerun入退室管理(アケルン)とは

APIを公開している「Akerun入退室管理システム」なら顔認証システムとも連携可能

業務の効率化を図るのであれば「Akerun入退室管理システム」と顔認証システムの連携がおすすめです。

外部の顔認証システムと連携可能

「Akerun」は、外部サービスとの連携が可能なAPIを公開しているので、自社で利用している外部の顔認証システムと連携させることが可能です。

ほかにも、勤怠管理システムや会員管理システム、決済システムなどと連携できますので、さまざまな業種で業務の効率化が図れます。

金融機関並みのセキュリティレベル

AkerunはSSL通信やAES256(Advanced Encryption Standard)など、高度な暗号化通信に加えて第三者機関によるチェックなど、金融機関並みの高度なセキュリ ティレベルを備えています。

まずはこちらから資料をダウンロードしてご覧ください

つまみ(サムターン)のドアはもちろん、既存の自動ドアなどのドアにも後付けできるスマートロック「Akerun」は、すでに累計7,000社を超える導入実績があります。こちらから資料をダウンロードできますので、まずはぜひ一度ご覧ください。

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