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セキュリティ
【法人向け】セキュリティカードとは?種類・メリット・選び方を徹底解説
2026年05月29日
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法人における物理鍵の管理は、紛失リスクや煩雑な貸与台帳の運用など、多くの課題を抱えています。セキュリティカードを導入すれば、入退室管理の効率化はもちろん、勤怠連携や複数拠点の一元管理まで実現可能です。
本記事では、FeliCaやMifareといったICカードの基礎知識から、導入メリット、運用上の注意点、最新のカードレス運用までを網羅的に解説します。自社に最適なセキュリティ体制を構築するためのヒントとしてご活用ください。
オフィスで使われるセキュリティカードの規格法人がセキュリティカードを導入する際、まず理解しておきたいのがICカードの規格の違いです。オフィスの入退室管理で主流となっているFeliCaとMifareは、それぞれ開発元や通信方式、コスト特性が異なります。自社に適した規格を選定するための基礎知識について解説します。
FeliCaはソニーが開発した非接触IC技術で、オフィスのセキュリティカードとして国内でもっとも広く採用されている規格です。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードにも使われており、高速な読み取り性能と優れたセキュリティ性能を兼ね備えています。
通信速度が速いため、カードリーダーにかざしてから認証が完了するまでのタイムラグが極めて短く、出勤時など多くの従業員が集中する場面でもスムーズな入退室を実現できます。また、独自の暗号技術によるセキュリティ強度の高さも特徴であり、不正な読み取りやデータの改ざんリスクを低減できる点が、法人の入退室管理システムに選ばれる大きな理由です。
MifareはNXPセミコンダクターズが開発した非接触ICカード規格で、国際標準規格(ISO/IEC 14443 Type A)に準拠しており、世界でもっとも多く利用されているセキュリティカードの通信方式です。FeliCaと比較した場合の特徴は、カード1枚あたりの単価を抑えられる点にあります。
従業員数が多い企業や複数拠点を展開する大規模オフィスなど、大量のセキュリティカードを発行する必要がある場面に適しています。グローバルに拠点を持つ企業では、海外オフィスとの認証規格を統一できる点もメリットです。
FeliCaとMifareはいずれも独自の暗号技術による認証を行うため、どちらを選んでも入退室管理において高い防犯レベルを確保できます。自社の規模やコスト、拠点展開の方針に応じて最適な規格を選定する必要があります。
セキュリティカードは、オフィスにおける物理鍵の管理負担を軽減し、部外者の侵入を防ぐために導入されます。社員証・入館証としての多機能化や、物理鍵の合鍵複製を防止する役割、さらにスマートロックとの連携による認証の統合まで、導入目的に応じた特徴について解説します。
多機能な社員証・入館証としての活用近年、オフィスで使用するセキュリティカードは、単なる身分証明にとどまらず多機能化が進んでいます。従来の社員証は氏名や所属部署を示し、訪問者と従業員を区別する役割が中心でした。
現在では、1枚のセキュリティカードにICチップを搭載することで、入退室管理に加え、社員食堂や売店での決済、複合機の利用認証、さらにはPCログイン時のセキュリティ認証まで集約できるようになっています。
また、電子マネー機能を付帯させれば、社内のキャッシュレス化を福利厚生の一環として推進しながら、入退室の管理も同一カードで完結できます。複数の機能を一元化することで、従業員が複数のカードを持ち歩く煩わしさを解消し、企業側の発行・管理コストの削減にもつながります。
セキュリティカードは、入退室管理に使うICカード(社員証)とは異なり、オフィスのドアに使われる物理鍵に付属する専用カードを指す場合もあります。「オーナーカード」とも呼ばれるこのカードは、防犯性の高いディンプルキーなどを購入した際に鍵と一緒に渡されます。
合鍵を作成するにはメーカーへの注文が必要ですが、依頼の際にカードに記載されたシリアル番号の照合が求められるため、カードを持たない第三者が無断で複製することは極めて困難です。
つまり、セキュリティカードは「この鍵の正当な所有者である」ことを証明する役割を担っています。注意点として、セキュリティカードを紛失してしまうと、鍵が破損した場合や予備が必要になった場合でも合鍵の注文自体ができません。オフィスの管理部門では、鍵本体とは保管場所を分けた上で厳重に管理するルールを整備しておくことが重要です。
オフィスのセキュリティ対策では、複数のカードを用途ごとに使い分ける煩雑さが課題になりがちです。機械警備の解除用、入館用、各部屋への入退室用、PC起動用とカードが増えるほど、従業員の管理負担は大きくなります。
管理負担の問題を解消するのが、スマートロックとカード認証を連携させた統合管理の仕組みです。入退室管理システムと機械警備、さらにPCセキュリティまでを1枚のセキュリティカードに集約することで、認証の手間を最小限に抑えながら高い防犯レベルを維持できます。
また、導入にあたっては既存のICカードをそのまま登録して活用する方法と、新規にカードを発行する方法を企業の運用実態に合わせて柔軟に選択できるため、初期費用を抑えつつ段階的にセキュリティ環境を強化できることもメリットです。
セキュリティカードの導入は、単なる施錠管理にとどまらず、バックオフィス業務全体の効率化をもたらします。業務効率化も含めた、セキュリティカード導入の多面的なメリットについて解説します。
セキュリティカードによる入退室管理のメリットの一つが、ログデータを活用した正確な勤怠管理の実現です。カード認証で記録されたログにより「誰が・いつ・どこにいたか」をリアルタイムに把握できるため、サービス残業の抑制や虚偽申告の防止につながり、健全な労務管理体制を構築できます。
従来のタイムカードや手書きの管理簿で起こりがちな記録のあいまいさも、セキュリティカードのログであれば客観的なデータとして抽出できるため、証拠性の高い勤怠記録が自動的に蓄積されます。
さらに、働き方改革や業務のDX推進に伴い、入退室管理システムと給与計算ソフトなどを連携させる企業も増えており、勤怠集計にかかる事務工数の大幅な削減が可能です。
セキュリティカードを導入するメリットの一つが、物理鍵にまつわる管理コストと紛失リスクを大幅に低減できる点です。物理鍵で運用している場合、紛失や盗難が発生するとシリンダーごと交換する必要があり、高額な費用と時間的な負担が避けられません。
一方、セキュリティカードであれば、万が一の紛失時にもシステム上で該当カードの権限を即座に無効化できるため、鍵穴の交換といった大がかりな対応は不要です。また、ICカードは発行履歴がすべてシステムに記録されるため、誰が何枚のカードを所持しているかを常に把握でき、物理鍵にありがちな所持状況の不透明さを解消できます。
小規模から中規模のオフィスであれば、既存の扉に後付け可能なスマートロックを活用することで、初期投資を抑えながらカード認証への移行を進められます。
セキュリティカードの導入は、オフィスにおける内部統制の強化にも貢献します。ICカードにひもづけたアクセス権限を設定することで、サーバー室や重要書類の保管庫など機密性の高いエリアへの入室を特定の従業員に限定でき、内部不正や情報の持ち出しを未然に防ぐ体制を整えられます。
権限設定は部署や役職単位だけでなく、曜日や時間帯による制御も可能です。例えば「夜間や休日は特定の管理職のみ立ち入りを許可する」といった細かな条件を柔軟に設定できるため、企業のセキュリティポリシーに合わせた運用を実現できます。
アクセス制御の記録はすべてログとして残るため、万が一不正が疑われる場面でも追跡・検証が容易になり、企業全体のガバナンスと信頼性の向上につながります。
複数の拠点を展開する企業にとって、セキュリティカードの管理を本社で一元化できるクラウド連携は大きなメリットです。クラウド型の入退室管理システムを採用すれば、本社のPC上から支店や工場など遠隔拠点の入退室状況をリアルタイムで監視できるため、担当者がわざわざ現地へ出向く必要がありません。
人事異動が発生した際にも、クラウドの管理画面からセキュリティカードのアクセス権限を一括で変更・追加できるため、各拠点で個別に対応する手間が省かれ、運用効率は飛躍的に向上します。
遠隔地の拠点は管理が行き届きにくく、セキュリティリスクが高まりやすくなります。現地のカード発行状況や利用履歴を中央でリアルタイムに把握できる仕組みを整えることは、企業全体のガバナンス強化においても欠かせない要素です。
セキュリティカードの枚数が増えるほど、管理台帳の運用負担は大きくなりがちです。手書きやExcelベースの台帳管理では、貸与履歴の転記ミスや記録漏れが発生しやすく、棚卸し時に現物と帳簿の不一致が判明するケースも少なくありません。
課題を解決するのが、管理システムの導入による台帳業務の自動化です。システム上で「誰に・いつ・どのセキュリティカードを貸与したか」が自動的に記録されるため、手作業による転記ミスや紛失のリスクを排除できます。
さらに、バーコードやICチップを活用した自動認識技術を取り入れれば、数百枚規模のカードであってもスキャンするだけで棚卸しが短時間で完了し、現物確認にかかる工数を大幅に圧縮できます。
結果として、管理部門の担当者はセキュリティカードの棚卸しに費やしていた時間をコア業務へ振り向けられることもメリットの一つです。
従業員の入退社や異動が発生するたびに、セキュリティカードの権限を手作業で付与・停止する運用は、情報システム部門や人事・総務部門にとって大きな業務負担です。特に退職者のアカウントの削除漏れがあった場合、不正な入退室を許すセキュリティリスクに直結するため、確実な管理体制が求められます。
近年では、クラウド人事労務ソフトと入退室管理システムをID管理機能で連携させるアプローチが注目されています。人事マスタ上の従業員情報が更新されると、セキュリティカードのアクセス権限にも自動で反映されるため、手作業による発行・停止対応が不要です。
統合管理により、確認漏れや削除忘れといったヒューマンエラーを大幅に低減でき、バックオフィス部門はより戦略的な業務にリソースを集中できます。
セキュリティカードの運用には、利便性の裏側にあるリスクへの理解が欠かせません。カードの貸し借りや「共連れ」による不正侵入のリスクをはじめ、紛失・盗難発生時の対策、経年劣化に起因する読み取りエラーや磁気不良への備え、さらには再発行費用や始末書の対応フローまで、現場で起こり得るトラブルと具体的な回避策について解説します。
セキュリティカードの運用において見落とされがちなリスクの一つが、カードの貸し借りと「共連れ」による不正侵入です。セキュリティカードは本人以外が使用してもシステム上では区別がつかないため、同僚間で気軽にカードを貸し借りしてしまうと、入退室ログの正確性が損なわれるだけでなく、不正利用の温床にもなりかねません。
従業員一人ひとりに対してカード管理の重要性を継続的に周知し、意識づけを徹底することが不可欠です。また「共連れ」とは、認証を通過した人に続いて未認証者がそのまま入室してしまう行為であり、ICカード認証のみでは完全に防止できない課題です。
対策としては、監視カメラの設置やアンチパスバック機能の導入が有効です。さらに、顔認証や指紋認証とセキュリティカードを組み合わせた二要素認証を採用すれば、カードを所持しているだけでは入室できない仕組みを構築でき、防犯レベルを一段と高められます。
セキュリティカードの紛失や盗難は、オフィスの安全を脅かす重大なリスクです。トラブル発生時に迅速な対応がとれるよう、あらかじめ対処フローをマニュアル化しておくことが重要です。
例えば、紛失が発覚した時点で速やかに管理者へ報告し、システム上で該当カードのアクセス権限を即座に停止させる体制を整えておく必要があります。盗難が疑われる場合には、警察への届け出に加え、当該セキュリティカードでアクセス可能だったエリアの入退室ログを追跡し、不正な利用がなかったかを確認しなければなりません。
また、事後対応だけでなく未然防止の観点も大切です。紛失防止タグをカードホルダーに装着しておけば、セキュリティカードが手元を離れた瞬間にスマートフォンへアラートが届くため、紛失そのものを防ぐ有効な手段となり得ます。
セキュリティカードは日常的に使用するものだからこそ、経年劣化による読み取りトラブルへの備えが必要です。反応しなくなる主な原因として次の内容が挙げられます。
強い磁気を発する物の近くに保管したことによる磁気不良
カード内部のICチップの損傷
表面に付着した汚れ
非接触タイプのICカードであっても、長期間にわたる使用で劣化は避けられないため、過信は禁物です。セキュリティカードが反応しない場合は、まず別のカードリーダーで読み取りを試し、カード表面に目立った傷や曲がりがないかを目視で確認しましょう。
定期的なカードの状態点検と、不具合が起きた際の交換フローを事前に整備しておくことが安定した運用につながります。
セキュリティカードを紛失した場合、セキュリティ上の対処だけでなく、社内手続きや費用面の負担も発生する点を把握しておかなければなりません。多くの企業では紛失時に理由書や始末書の提出を義務づけており、従業員の再発防止意識を高めるための措置として運用されています。
紛失時の報告手順をあらかじめルール化しておくことで、対応の遅れや混乱を防げます。費用面では、セキュリティカードの実費に加え、システムへの再登録にかかる手数料が数千円単位で発生するケースもあるため、負担を従業員と企業のどちらが負うのかを就業規則等で明確に定めておくとスムーズです。
また、再発行には申請から受け取りまで数日を要する場合があり、その間の入館手段が途絶えてしまうリスクも考慮すべきです。
自社に最適なセキュリティカードを選ぶには、単なる価格比較だけでなく運用実態に即した検討が不可欠です。自社の規模に適した認証方式の選び方を基本に、既存の交通系ICカードを流用してコストを抑える方法、さらには将来的なスマホ認証(モバイルICカード)への拡張性まで、失敗しない選定基準について解説します。
セキュリティカードの導入効果を最大化するには、自社の規模や運用環境に合った認証方式を選定することが重要です。ICカードの種類やシステムを選ぶ際には、現時点の従業員数や管理する扉の数だけでなく、将来的な増員や拠点拡大を見越したスケーラビリティがあるかを確認しておく必要があります。
また、設置環境への配慮も欠かせません。屋外に設置するリーダーであれば防水・防塵仕様が必要となるほか、来客の目に触れるオフィスの受付エリアにはデザイン性の高い機器を選ぶなどの判断が求められます。さらに、セキュリティカード以外の認証方式との比較検討も行うべきです。
カード発行の手間を省きたい場合は顔認証、最高水準のセキュリティレベルを確保したい場合はカードと静脈認証を組み合わせるなど、目的に応じた最適な方式を見極めることが選定成功のポイントです。
セキュリティカードの導入コストを抑える上で、従業員がすでに所持している交通系ICカードをそのまま活用できるかどうかは重要な検討ポイントです。SuicaやPASMOなどを入退室管理システムに登録できれば、専用のセキュリティカードを新規に発行する費用や在庫管理の手間を大幅に削減できます。
全国で利用されている主要な交通系ICカードに対応したシステムを選べば、複数拠点を展開する企業でも統一された認証環境をスムーズに構築可能です。さらに、通勤で使い慣れたカードをそのままオフィスの解錠や複合機の認証にも利用できるため、従業員にとっても改札を通過する感覚で入退室ができ、運用定着のハードルが下がります。
ただし、交通系ICカードを流用する場合は、カード紛失時に通勤用途とセキュリティの両方に影響が及ぶ点を踏まえ、紛失時の対応フローを整備しておくことが大切です。
セキュリティカードの選定においては、将来的なスマホ認証への移行を見据えた拡張性も重要な判断基準です。スマートフォンのNFC機能を活用したモバイルICカードであれば、物理的なカードを従業員に配布する必要がなくなり、アプリ上でアクセス権限の付与や削除が完結します。
カードの発行・回収にかかる管理コストが削減されるだけでなく、常に携帯しているスマートフォンを鍵として利用するため、セキュリティカード特有の紛失リスクも大幅に低減できる点が特徴です。導入時のポイントとして、物理カードとスマホ認証の両方に対応したマルチリーダーを選択しておけば、段階的にモバイル化を進める際にも機器の買い替えが発生せず、投資の無駄を防げます。
セキュリティカードの物理管理には、発行・回収の手間やカード紛失リスクなど構造的な課題がつきまといます。セキュリティカードの限界を解消する手法として、スマートフォンを鍵として活用するカードレス運用が注目されています。
クラウド型の入退室管理システムを既存の扉に後付けするだけで導入でき、専用アプリをインストールしたスマートフォンをかざして解錠が可能です。権限の付与や剥奪もWeb管理画面からリアルタイムに操作でき、入退社や来客対応も即座に完結します。
さらに、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードもそのまま登録できるため、物理カードからの段階的な移行にも柔軟に対応可能です。
本記事では、セキュリティカードの種類や導入メリットから、運用上の注意点、選定時のチェックポイント、最新のカードレス運用まで解説しました。物理鍵の管理負担やカード紛失のリスクは多くの企業に共通する課題です。
自社のオフィス規模や将来的な拡張性を踏まえ、運用コストの削減とセキュリティレベルの維持を両立できる最適な認証方式を選定することが重要です。
こうした課題の解決策として有効なのが、Akerunのクラウド型入退室管理システムです。既存の扉に後付けで導入でき、スマートフォンや交通系ICカードをそのままセキュリティカードとして活用できるため、初期費用と運用工数を最小限に抑えられます。
さらに、SmartHRなどのクラウド人事労務ソフトとID管理機能で連携させれば、入退社や異動に伴うアカウントの発行・停止も自動化が可能です。物理カードの管理負担から脱却し、セキュリティと業務効率を同時に高めたい企業は、Akerunの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者:
青井真吾(AOIS Consulting 株式会社)
大学卒業後はIT企業に入社しシステムエンジニアとして大手企業向けのERPシステム開発に従事。その後独立し、多くの企業のシステム開発・導入プロジェクトを支援している。人材派遣会社での基幹システム開発、ファッション業界でのSalesforce導入、製造業界でのSAP移行、エネルギー業界でのセキュリティインフラの構築など幅広く経験。現在はAOIS Consulting株式会社を立ち上げ企業向けにITコンサルティングサービスを展開している。
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