セキュリティゲートとは?種類と利用シーン!セキュリティを強化できる他のシステムも

2023年07月31日
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はじめに

様々な情報を取り扱う企業にとって、セキュリティの強化は非常に重要なものになっています。部外者の不法侵入や内部の不正などによる情報漏えい(漏洩)のリスクを防ぐには、オフィスのゾーニングや従業員の入退室管理の徹底が欠かせません。

このようなオフィスでのセキュリティ対策の一つとして挙げられるのが、セキュリティゲート(フラッパーゲート)の設置です。セキュリティゲートを導入することで、自社のセキュリティ対策にどのような効果をもたらすのでしょうか。ここでは、セキュリティゲートの解説に加え、手軽に導入してセキュリティゲートのように利用できるスマートロックについても説明します。

セキュリティゲートとは?

勤怠打刻とは、従業員の出退勤時間や休憩時間などを記録することです。勤怠打刻には、勤務時間の把握や管理だけでなく、従業員への給与の支払いの基礎情報としたり、企業が法律で定められた法定労働時間などを順守しつつ、従業員の業務の生産性の向上を図るために活用するといった役割もあります。

セキュリティゲートの種類

セキュリティゲートの種類には、主にフラッパー式(フラップ式)とアーム式(回転式、クロス式)と呼ばれる2つのタイプがあります。

フラッパー式(フラップ式)

フラッパー式は、ゲートの本体にフラップと呼ばれる板状の部品が取り付けられています。フラップが本体側の軸を中心に回転することで、通行を制御するという構造です。フラッパー式のゲートは、1分間におよそ50人を認証できるため、多くの人が通過するような混雑しやすい場所で導入されることが多いです。

本体がコンパクトな形状のタイプであれば、様々なスペースに設置できるという特徴もあります。フラッパー式のゲートが設置されている具体的な場所としては、駅の改札、空港の搭乗ゲート、大型ビルのエントランスなどがあります。

アーム式(回転式、クロス式)

アーム式は、アームと呼ばれる棒状の機器を、垂直にスライドさせたり回転させたりすることで通過できるゲートです。フラッパー式と違ってアーム式は、アームが軸を中心に三又になっているため、一人ずつ通行するのに時間がかかります。

また認証スピードは、1分間におよそ30人の認証をすることができ、フラッパー式のゲートと比較すると認証スピードは遅いものの、一人ずつ確実に認証を行いたい場所を中心に導入されています。アーム式のゲートが設置されている具体的な場所としては、遊園地やテーマパーク、博物館や美術館といった施設などがあります。

セキュリティゲートの利用シーン

前述した場所以外にも、セキュリティゲートは様々な場所で導入されており、セキュリティ対策だけでなく、業種ごとに生じる様々な課題の解決策としても活用されています。これから利用シーン別にセキュリティゲートの導入によって解決できる課題を紹介します。

教育機関

大学や専門学校などの教育機関では、学生証や教職員証を読み取りリーダーにかざすとゲートを通過でき、その際の履歴/ログを記録できる、といったように入退室管理システムとセキュリティゲートを連携させて導入しているケースがあります。

例えば大学の図書館では、出入口にセキュリティゲートを設置し、外部からの不正入館の防止や解錠権限を学生証や職員証を持っている利用者に制限することでセキュリティの強化を行っています。また、Web管理ツールなどの通過履歴のデータから、利用者の多い時間帯などを把握し、スタッフのシフト管理やサービスの向上などに活用しているケースもあります。

商業施設

会員制の店舗や施設などでは、会員カードなどを使った認証方法によるセキュリティゲートが導入されています。会員制の店舗や施設では、忙しい時間帯や深夜に対応できる従業員が少ない場合、全ての来店者に目を配ることが難しくなり、商品や売上金を狙った盗難や万引きが起こりやすくなってしまいます。

この対策として、未会計の商品を探知するシステムと連携させたセキュリティゲートを出入り口に設置することで、万引きの防止や抑止力にしています。セキュリティゲートに加えて、店内に監視カメラも設置することで盗難に対する抑止力をさらに高めている施設もあります。また、従業員専用の出入口にもセキュリティゲートを設置することで、従業員通用口からの不審者の侵入を防止することもできます。さらに、セキュリティゲートとキャッシュレス決済システムを連携することで、無人でも安心して施設を運用していくことができるでしょう。

医療機関

医療現場では、入院患者や一般患者、職員、外部業者など人の出入りが多いため、カルテなどの個人情報や、薬品類の取り扱いにおいては厳重な管理や入室制御が必要になります。

セキュリティゲートでは、このような場合のゾーニングを目的として個人情報や重要な書類を扱っているエリアの出入口に設置して不法侵入を防止しているケースがあります。他にも、体温などを確認できるサーモカメラを搭載したセキュリティゲートを導入しているケースもあります。

工場

工場内には設計図などの重要な書類をはじめ、高価な資材や生産機器などがあります。外部/内部からの不正入室による情報漏えいや異物混入などのリスクを防ぐため、セキュリティや衛生面の観点から、関係者以外入室できないよう入室制御が必要になります。

そのため、解錠権限を付与した従業員や関係者だけが入退室できるよう事前に設定し、重要な書類や機器などが保管・設置されているエリアの入口に導入することで、外部/内部からの不法侵入を防止するセキュリティ対策として活用しています。

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セキュリティゲートを導入するメリット

近年セキュリティゲートは、オフィスにおいても導入が進んでいます。オフィスにセキュリティゲートを設置することにより、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。

不法侵入による情報漏えい(漏洩)や盗難の防止

オフィスには個人情報をはじめ、製品の情報や取引先の情報など、社内で適切に管理する必要のあるデータが多くあります。こうした社内の機密情報が流出すると、自社の事業に様々な影響を及ぼします。

特にエントランスを自由に外部の人が出入りできるレイアウトになっているオフィスの場合は、外部からの不法侵入によって機密情報が盗まれるリスクも高くなるでしょう。情報漏えいは、顧客や取引先からの損害賠償や取引停止にとどまらず、ブランドの毀損など事業に多大な影響を及ぼします。そのため、セキュリティゲートなどを導入して外部からの不法侵入を防止することは自社や取引先、顧客にとっても重要なことと言えるます。

物理的なセキュリティの強化

オフィスのセキュリティ対策としては、監視カメラを設置するという方法もあります。しかし監視カメラでは、一定的程度の抑止力にはなりますが、実際に侵入者を遮断することはできません。一方、セキュリティゲートではICカードや生体認証など、様々な認証方法を使って入退室の際に1人ずつ確実に確認/認証を行うため、物理的なセキュリティを強化することが可能です。

警備員が不要になりコスト削減

オフィスにおけるセキュリティ対策としては、オフィスのエントランスに警備員を配置するという方法もあります。しかしエントランスだけでなく、入室制御するべきエリアが複数ある場合は多数の人員が必要になります。一方セキュリティゲートでは、通行チェックが自動化され、警備員を配置する必要もなくなるため、人件費の削減にも繋がるでしょう。

加えて、警備員の配置であれば目視や入館申請書などで通行者の確認をしていましたが、セキュリティゲートの導入により解錠権限を持っているかどうかをシステムで識別することができるため、確実かつ効率的なセキュリティ対策が実現できます。

また、入退室管理システムと連携することで、これまで紙の台帳やExcelなどで行なっていた入退室管理や入館記録をWeb管理ツールなどで簡単に確認・把握できるため、担当者の業務の負担も軽減されます。そのため入退室管理に費やしていた時間が減り、他のより重要な業務に専念できる業務環境を整備することが期待できるでしょう。

セキュリティゲートを導入するデメリット

セキュリティゲートには、デメリットも存在します。ここではセキュリティゲートで考えられるデメリットについて説明します。

初期費用が高い

セキュリティゲートは、導入に初期費用がかかります。製品によっては、1台(1箇所)あたり100万円以上する場合もあり、設置工事の費用なども含めると300万円以上になるケースもあるため、企業にとっては大きな負担となります。さらに初期費用だけでなく、運用後に発生する費用も導入前には想定しておかなければなりません。

例えば、セキュリティゲートのシステム管理費用やメンテナンス費用など運用後も様々な費用が発生します。メーカーによっては、初期費用はかからず月額/年額制のレンタルプランを設けている場合があるので上手く活用し、初期費用を削減する方法もあります。

災害による停電などに弱い

セキュリティゲートは電気配線を利用して電気を供給して作動するため、地震や落雷などにより万が一停電した場合には、作動しなくなってしまいます。さらに、何らかのトラブルによって機器が故障・破損してしまった場合も、作動しない可能性が考えられます。

もし専門業者による修繕工事に時間がかかってしまうと、復旧までの間に不法侵入などトラブルが起きてしまうリスクも高まります。こうした緊急事態に備えて、セキュリティゲートが作動しない場合には、どのような運用体制をとるのかを事前に検討しておきましょう。

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セキュリティゲートの代わりにスマートロックを導入したら?

設置費用が高額になったり停電時に作動しなかったり、メンテナンス費用がかかったりなどを理由に、「セキュリティゲートの導入はハードルが高い」と判断される企業もあるかと思います。そのような場合、セキュリティゲートと同様の機能を備えたものの一つとして、スマートロックがあります。

スマートロックとは、物理鍵を使わずにICカードや専用アプリ、モバイル系ICカードアプリ、顔認証などを使ってドアを施錠・解錠できるシステムで、入退室管理の機能を備えたものもあります。ここからは、セキュリティゲートと同様またはそれ以上の機能を備えているスマートロックについて解説していきます。

スマートロックが備えているセキュリティゲートと同様のメリット

警備員の配置不要でコストの削減

スマートロックは、事前に解錠権限を付与/登録されたICカードや専用アプリ、顔認証などによって施錠・解錠ができるため、不法侵入を防ぐことができます。そのためセキュリティゲート同様に、警備員を配置して入退室者を確認する必要がなく、人件費を抑えることができます。

また、スマートロックも入退室履歴のデータを取得できるため、入退室者一人ひとりの入退室情報を正確に記録することができます。「だれが」「いつ」「どこに」入退室したかを記録できることで、万が一盗難や不正行為などトラブルがあった場合もすぐに入室者を確認し特定することができます。

物理的なセキュリティの強化

スマートロックは、入退室可能な日時や場所などを細かく設定して解錠権限を付与すれば、手持ちのスマホやICカード、Apple Watchなど様々なデバイスを使って施錠・解錠できます。

また、一時的に解錠権限を付与することができる製品を選べば、外部の清掃業者や業務委託人材なども入室できるため両者とも利便性が高まり、入退室をスムーズに行えます。またゾーニングが必要なサーバールームや機密情報が保管されている部屋なども、エリアごとに手軽に設置できるため外部からの不法侵入を阻止でき、物理的なセキュリティの強化に繋がります。

セキュリティゲートのデメリットを補完できるメリット

導入費用を最小限におさえられる

セキュリティゲートは本体の購入費用をはじめ、様々な導入費用がかかります。またセキュリティゲートを取り付けるには多くの場合、専門業者による設置工事が必要なため導入までに別途費用と時間がかかります。一方スマートロックには、既存のドアに利用者自身でドアのサムターン(つまみ)に強力な両面テープで貼り付けるだけで設置できる、後付け型のタイプがあります。

後付け型スマートロックは、工事も必要なく簡単に取り付け・取り外しが可能なため、賃貸物件のオフィスや店舗/施設の場合でも、退去時やオフィス移転時に原状回復が必要ありません。また、移転先でも利用者自身で設置し引き続き利用できるため、セキュリティゲートと比較すると設置にかかる費用や工事期間を最小限におさえることができます。

災害による停電などでも動作するため安心して運用できる

スマートロックの多くは電池で動作するため、電気を供給して動作するセキュリティゲートのように停電などのトラブルが起ってもドアが開かなくなることや閉め出しにあうという心配がいりません。万が一スマートロックが動作しなくなっても、鍵穴がそのまま残るタイプの製品であれば物理鍵で解錠できるため、安心して運用できます。また停電時などにおける不法侵入のリスクも防止でき、安定的にセキュリティを維持することが可能です。

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スマートロックを導入するなら後付け型スマートロックのAkerunがおすすめ!

セキュリティゲートより導入費用を抑えてセキュリティの強化をしたい方におすすめなのが、後付け型スマートロックであるAkerunです。Akerunは、手軽に導入できる上に、セキュリティゲートと同様のメリットに加えて、デメリットも補完できます。Akerunがセキュリティゲートの代わりとしても安心して利用できるポイントとして、主に以下の点が挙げられます。

来訪者に一時解錠権限を付与できスムーズに入退室できる

AkerunはWeb管理ツールや専用アプリから、簡単に解錠権限を付与できます。手持ちのスマホなども鍵として利用できるほか、来訪者に一時的な解錠権限を付与できるワンタイムパスをメールに送信しておけば、来訪時にそのリンクをクリックするだけで解錠できます。そのため、来訪の度に受付で来訪者専用のカードキーなどを借りる必要がありません。

また日頃持ち歩いているICカードやスマホが鍵の代わりに使用できるため、物理鍵のように複数の鍵を用意・管理する必要がなく、利用者がいつも持ち歩いているICカードやスマホに一元管理できます。入室できる日時や場所を細かく設定して解錠権限も付与できるため、オフィス内の個人情報や機密情報が保管されているエリアなどセキュリティの強化をしたいエリアへの入室を制御することで、ゾーニングもスムーズに行えます。

様々なドアに後付けで簡単に設置可能

Akerunは、サムターン(つまみ)がついたドア以外にも電気錠や電磁錠、自動ドアなど様々なドアに対応できます。その中でも貼り付けるタイプであれば、利用者自身でサムターン(つまみ)に被せるように貼り付けるだけで簡単に取り付けられるため、専門業者による設置工事や配線工事なども必要ないため初期費用を抑えて、手軽に運用を開始できます。

賃貸物件のオフィスや店舗/施設でもドアや壁を傷つけることなく設置できるため、移転や退去時も原状回復が必要ありません。また、移転先でも新しいドアに付け替えするだけで、引き続き利用できることから安定したセキュリティ体制を維持できる点も特徴です。

サポート体制が充実

Akerunは電池の残量が少なくなったタイミングで、カスタマーサポートから自動的に交換用の電池が送られます。そのため「電池切れで突然本体が作動せず、ドアが開かなくなった」という閉め出しリスクを防止できるため、円滑な運用が維持できます。他にも、導入前の運用方法の提案から運用後のアフターケアまでサポートしてくれるので、安心して利用できます。

金融機関並のセキュリティと高い耐久性により累計7,000社以上の導入実績

Akerunは、開発過程での100万回以上の動作検証に耐えた、業界でも高水準の耐久性を実現しているため、長く安心して運用できるスマートロックです。またシステムセキュリティにおいても、管理するクラウドは複数の第三者機関による厳しい条件をクリアした高いセキュリティを維持しています。このような特徴から、Akerunを導入している企業は累計7,000社以上に上り、オフィスのセキュリティ対策として高い実績を誇っています。

API連携

Akerunは、クラウド上で取得した入退室履歴のデータを外部サービスと連携させることができます。例えば、勤怠管理システムと連携させることで勤怠管理や給与計算など労務担当者の業務の効率化に活用することができます。他にも会員制のジムやレンタルオフィスでは、予約システムや会員管理システムと連携し、顧客管理にも役立てられます。

このように入退室管理システムの情報を活用して既に導入しているシステムや導入予定のシステムと連携することによって、幅広い業務の課題解決や効率化が期待できます。企業ごとに適した柔軟な使い方ができるのもAkerunの特徴といえるでしょう。

Akerun入退室管理(アケルン)とは

まとめ

セキュリティゲートは、素早い認証スピードを持っているため多くの人が通過するような混雑しやすい場所であっても一人ひとりの入室管理をきちんと行い、セキュリティの強化を実現することができます。しかし、導入費用におけるデメリットなどを考慮し、導入を断念してしまったという方もいるかもしれません。

このような場合、セキュリティゲートよりも手軽に導入できるスマートロックを導入することもセキュリティ対策の一つです。セキュリティゲートの導入に迷っている企業は、まずはスマートロックを活用し、効果を検証してみてはいかがでしょうか。


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