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経営・戦略
無人店舗ビジネスのメリットとデメリット!急速に拡大する背景
2023年08月16日
更新日:
2026年7月28日
著者:
人手不足の深刻化、24時間営業ニーズの高まり、そして店舗DXの潮流を背景に、いま「無人店舗ビジネス」への参入企業が急速に増えています。
実際、フィットネス領域だけを見ても、2024年9月〜2025年8月に新規開業した施設1,266のうち約4割にあたる513施設が24時間型(無人運営を主体とする業態)であり、業態別で最多を占めています※¹。
一方で、無人店舗ビジネスへの参入検討時に見落とされがちなのが、「すべての無人店舗に同じインフラが必要なわけではない」という視点です。
取り扱う商材やサービス、そして「誰を店内に入れるビジネスなのか」によって、必要となるシステム構成はまったく異なります。
本記事では、無人店舗ビジネスを「オープン型」と「クローズド型」の2大業態に分類し、それぞれに最適なインフラ投資の考え方を整理します。
自社の目指す業態を正しく分類したうえで、無駄のない投資判断につなげるためのガイドとしてご活用ください。
※¹ 出典:矢野経済研究所「フィットネス施設に関する調査(2025年)」
この記事でわかること
無人店舗ビジネスが急拡大している背景
「オープン型」と「クローズド型」の違いと、必要なインフラの分岐点
クローズド型無人店舗にスマートロックが不可欠な理由
クローズド型で発生しやすい運用課題と、Akerun活用による解決の全体像
無人店舗ビジネスとは、AI・IoT・認証技術・クラウド決済などを組み合わせて業務を自動化し、店舗運営に必要な人員を最小化した業態の総称です。
「無人」といっても常に誰もいないわけではなく、清掃・商品補充・設備点検などの後方業務は人が担い、接客・受付・レジといった「顧客対応の最前線」が自動化されている状態を指します。
参入企業が急増している背景には、次の3つの構造変化があります。
人手不足の恒常化:小売・サービス業を中心に採用難が続き、人件費の削減と省人化がビジネスの継続条件になりつつある
24時間営業ニーズの拡大:24時間ジム、コワーキング、レンタルスペースなど、時間に縛られないサービス需要が急拡大
技術コストの低下:スマートロック、キャッシュレス決済、クラウド管理システムが「初期費用ゼロ・月額利用」で導入できる時代になった
特に24時間フィットネスジムの分野では、完全無人型ブランドが2〜3年で店舗数を数倍規模へ急拡大させる事例が相次いでおります。
無人運営を前提としたビジネスモデルはもはや例外ではなく、標準的な選択肢の一つになっています。
無人店舗ビジネスは、「誰が店内に入れるか」という切り口で、大きく2つの業態に分類できます。
この分類は、必要なインフラ投資の内容を大きく左右する重要な判断軸です。
分類
オープン型
クローズド型
入店ルール
誰でも自由に入店可能
会員登録・事前予約・決済済みの顧客のみ入店可能
主な業態
無人コンビニ、ロードサイド無人販売、自販機型店舗、無人餃子・冷凍食品店
24時間フィットネスジム、無人ゴルフ、コワーキング、レンタルスペース、時間貸し会議室、シェアサロン
中核となるインフラ
防犯カメラ、セルフレジ、AIカメラ、自動販売機、キャッシュレス決済
入退室管理システム(スマートロック)、会員管理・予約・決済システム、監視カメラ
セキュリティの主眼
商品盗難・破損の抑止(事後追跡が中心)
不特定多数の侵入防止・利用資格者のフィルタリング(事前制御が中心)
顧客との関係性
単発利用が中心(フロー型)
会員・継続利用が中心(ストック型)
収益モデル
商品販売(都度課金)
月額課金・時間貸し・サブスクリプション
この2つは「無人である」という共通点はあるものの、ビジネス構造もインフラ要件も本質的に別物です。
混同したまま投資判断を行うと、必要な設備を欠いたり、逆に不要な設備に予算を割いてしまう原因となります。
オープン型は、来店の障壁を意図的に取り払い、通行人・不特定多数を対象にした「通りすがりの需要」を取り込むビジネスモデルです。
無人コンビニ、無人餃子販売所、無人冷凍食品店、ロードサイドの自販機型店舗などが代表例です。
このモデルでは、入店時の認証は行わないか、行っても最小限にとどめます。代わりに、以下のようなインフラで店舗運営を成立させます。
防犯カメラ・AIカメラによる店内監視と事後追跡
セルフレジ・キャッシュレス決済端末
商品ごとのICタグや画像認識による自動精算
冷凍・冷蔵ショーケース、自動販売機
つまり、オープン型では「入店を管理する」ことよりも、「店内で不正・盗難が起きないよう抑止し、起きた場合に追跡できる」ことが優先課題となります。
スマートロックによる入場制御は、ビジネスの根幹インフラではありません。
一方、クローズド型は、事前に会員登録・予約・決済を済ませたユーザーだけを店内に入れるモデルです。
24時間フィットネスジム、無人インドアゴルフ、コワーキングスペース、レンタルスペース、時間貸し会議室、シェアサロンなどが該当します。
このモデルでは、以下のような要件がビジネス成立の前提となります。
会員登録・予約・決済が完了したユーザーだけを、予約時間帯だけ入店させる
会員以外の第三者は、いかなる時間帯であっても入店できない
「誰が」「いつ」入退室したかを、確実にログとして残す
これを物理的に実現する中核インフラが、入退室管理システム(スマートロック)です。
会員管理・予約システムと連動して「解錠権限」を自動的に付与・剥奪する仕組みが、クローズド型無人店舗ビジネスの根幹を支えます。
クローズド型無人店舗において、スマートロックは単なる「鍵の代替品」ではありません。ビジネスモデル全体を成立させる構造的なゲートキーパーとして機能します。
その役割を、2つの側面から整理します。
クローズド型ビジネスは、そもそも「会員登録・予約・決済」という一定のハードルを越えたユーザーのみを対象とする設計になっています。
このハードルは、単なる事務手続きではなく、顧客の質を担保するフィルターとして機能しています。
会員登録時に本人確認と決済情報の登録を求めることで、匿名の一時利用者を排除し、責任の所在を明確化できます。
予約制の運営を組み合わせれば、施設のキャパシティコントロールや稼働率の最適化も可能になります。
しかし、このフィルター機能は、「入店時点で権限を確認する仕組み」がなければ機能しません。
会員以外がドアを開けて入ってきてしまえば、事前のフィルタリングそのものが意味を失います。
スマートロックによる解錠権限の付与・管理は、この「入店時点のフィルタリング」を実現する唯一の現実解といえます。
具体的な連携イメージとしては、以下のような構造が標準化しつつあります。
ユーザーがWeb上で会員登録・決済を完了する
会員管理システムが自動的にスマートロックへ解錠権限を発行する
ユーザーは自分のスマートフォンまたはICカードで、契約プランに応じた時間帯・場所のドアだけを解錠できる
退会・契約終了時には、権限が自動的に失効する
この一連のフローが自動化されることで、鍵の受け渡し、合鍵の作成、退会時の鍵回収といった従来型の手作業がすべて不要となり、真の意味での「無人運営」が成立します。
クローズド型無人店舗のもう一つの特徴は、「スタッフの目が届かない時間帯・空間で、会員が安心してサービスを利用できること」が価値の源泉になっている点です。
24時間ジムの深夜帯、無人コワーキングの早朝、レンタルスペースの終日利用など、有人店舗では成立しない時間帯にこそ、クローズド型無人店舗の存在価値があります。
裏を返せば、この時間帯に不特定多数の第三者が侵入できてしまう状態は、ビジネスモデルの根本を揺るがすリスクです。
会員は「限られたコミュニティで、安全に施設を使える」ことに対価を払っており、この前提が崩れれば、解約・悪評・ブランド毀損に直結します。
スマートロックによる常時施錠と、権限を持つ者だけが解錠できる仕組みは、この「安全性という無形資産」を物理的に守る唯一のインフラです。
監視カメラや警備会社契約と組み合わせることで、無人空間の運営リスクを実務上許容できるレベルまで引き下げることが可能になります。
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24時間無人ジムの入退室管理システム選び|会員管理システムとの連携が必須な理由
ここからは、Akerun入退室管理システムの導入企業データやサポート対応履歴から見えてきた、クローズド型無人店舗ビジネスの運用実態を、総論としてお伝えします。
Akerunが日々受け付けているご相談の傾向として、近年新規参入が増えているフィットネス、無人ゴルフ、コワーキングといった業態は、ほぼ100%が「クローズド型」に分類されることが明らかになっています。
これらの業態はいずれも、会員管理システムと連動したスマートロックの導入が事実上の「業界標準」となっており、参入時点でインフラ構成が定型化しています。
参入検討中の企業からのお問い合わせも、「オープン型 or クローズド型のどちらでいくか迷っている」ではなく、
「クローズド型で運営することは決まっており、どの会員管理システムとスマートロックの組み合わせが最適か」
というフェーズに集中する傾向が強まっています。
これは、クローズド型無人店舗ビジネスにおいて、インフラ選定が競争優位ではなく「参入条件」として位置付けられていることを示唆しています。
もう一つ、Akerunのサポート対応履歴の総論として押さえておきたいのが、「入退室ログの存在そのものが、会員のマナー維持・器物破損の抑止力として強く機能している」というファクトです。
クローズド型無人店舗では、スタッフの目が常時存在しないため、有人店舗であれば発生しないような設備の乱暴な扱い、備品の持ち出し、他会員への迷惑行為といったトラブルの発生リスクが理論上高まります。
しかし実際のところ、入退室ログが確実に残る運用を敷いた店舗では、これらのトラブル発生率が定量的に極めて低く抑えられていることが、多くの導入企業から報告されています。
これは、次の心理的メカニズムが働いているためと考えられます。
会員は「自分が何時何分に入退室したか」が事業者側に把握されていることを認識している
そのため、時間帯を特定した問題行動は事実上不可能である
結果として、匿名性を悪用したトラブルが構造的に発生しづらくなる
「監視されている」というネガティブな印象ではなく、「秩序が保たれた、安心して利用できるコミュニティ」というポジティブなブランド認知に転化させている店舗ほど、会員継続率が高い傾向にあります。
Akerunは、フィットネス業界で圧倒的なシェアを持つ「hacomono」をはじめとした主要な会員管理・予約・決済システムとAPI連携しております。
会員の入会申込から鍵権限発行、利用料金決済、退会時の権限剥奪までを完全自動化することが可能です。
この連携により、店舗運営者は「クローズド型無人店舗の運営に必要な事務作業のほぼすべてをシステム側に任せる」ことが現実的になっています。
店舗数の拡大局面においても、本部側の管理コストがリニアに増えない体制を構築できます。
多店舗展開を前提とするフランチャイズ型・チェーン型のクローズド型無人店舗ビジネスにおいて、これは決定的な競争力の源泉となります。
改めて本記事の要点を整理します。
無人店舗ビジネスは、「オープン型」(誰でも入店可)と「クローズド型」(会員・予約者のみ入店可)の2大業態に分類でき、必要なインフラは根本的に異なる
オープン型は防犯カメラ・セルフレジ・自動販売機などが中核インフラであり、スマートロックは必須ではない
クローズド型では、入退室管理システム(スマートロック)がビジネスの根幹インフラであり、会員管理システムとの連動が事実上の業界標準となっている
近年参入が増えているフィットネス・無人ゴルフ・コワーキングなど、Akerunへのご相談は、ほぼ100%がクローズド型に分類される
入退室ログの存在そのものが、無人空間での会員マナー維持・トラブル抑止に定量的に強く寄与している
無人店舗ビジネスへの参入を検討する際、最も重要なのは「無人化ありき」で設備を選ぶことではなく、自社が目指す業態が「オープン型」なのか「クローズド型」なのかを最初に明確化することです。この分類さえ間違えなければ、必要なインフラも、逆に必要でないインフラも自ずと定まり、無駄のない投資判断が可能になります。
クローズド型無人店舗ビジネスをこれから立ち上げる、あるいは既存店舗の無人化を検討されている企業のご担当者様には、既設のドアに工事不要で後付けでき、初期費用ゼロ・最短3日で導入可能なクラウド型スマートロック「Akerun」が、多くの参入企業から選ばれています。
会員管理システムとのAPI連携により、入会から解錠権限発行、決済、退会時の権限剥奪までを一気通貫で自動化できるため、店舗数を増やしても本部側の運営工数がスケールしにくい、真の意味での「無人運営インフラ」をご提供します。
Akerunの詳細な機能、導入事例、料金体系については、以下より資料をダウンロードいただけます。無人店舗ビジネスの立ち上げをご検討の際は、ぜひ最適なインフラ選定の一助としてご活用ください。
資料ダウンロード:https://akerun.com/download
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