


会員制・無人運営の卓球施設で、店舗の半数以上は24時間営業です。物件の事情で深夜営業ができない店舗もありますが、「好きなときに来て練習できる」ことが一番の特徴ですね。会員の割合は、競技未経験者・初心者層とプロを含めた中上級者層が約半数ずつとなっています。
スマート卓球ジムを立ち上げたきっかけは「自分が一番使いたい卓球場をつくろう」と考えたことです。私自身、中学から大学まで卓球を続けてきて、就職後もアマチュアで競技を続けたいという思いがありました。ただ、社会人が練習できる場所はほとんど公共の体育館やスポーツセンターに限られ、その多くは17時半頃に受付が始まって先着順や抽選によって利用者が決まります。私は忙しい職場で働いていたこともあり、残業が発生すると間に合わず、練習場所には本当に困っていました。
実際に、私と同じような悩みを抱えた人はたくさんいたようで、1号店の開業をX(旧Twitter)で告知したところ、24時間でLINEの登録者が100人を超え、そのニーズの高さを実感しました。

予約できる民間の卓球施設もわずかにあるのですが、公共施設に比べて料金が高く、アマチュア競技者が日常的に利用しづらいという実態がありました。
そこで、リーズナブルな価格で練習場所を提供する手段として考えたのが、無人運営による人件費の削減です。一般的に、有人の卓球場でスタッフが担っているのは、予約の電話受け付け、利用開始や支払いの手続き、ラケットの貸し出しくらいです。それなら予約システムと入退室管理システムで代替でき、その分料金を抑えてサービスを提供できると考えました。実際、無人化によって、幅広い会員が日常的に利用できる金額に収められています。

別のスポーツ施設での利用事例から、Akerunを知りました。
複数の入退室管理システムやスマートロックを比較するにあたり、一つ明確な基準として考えていたのは初期費用です。ほかに検討したサービスでは電磁錠の工事が必要で、数十万円から100万円ほどかかると提案されました。また、賃貸物件ではオーナーから工事の許可が下りない場合もあります。それに対してAkerunは対応するドアに工事なしで後付けできるため初期費用を抑えやすく、オーナーの許可も得やすい点が魅力でしたね。
また、「30分いくら」という時間貸しの施設では、予約者の利用時間に合わせた入退室の管理が必要になります。Akerunは予約システム「RESERVA」と連携でき、予約した時間だけ鍵を有効にできる点も採用した大きな理由でした。
直営店では、Akerunアプリ上の案内(チュートリアル)に沿って私自身で設置していて、作業はアプリの案内に従うだけなのでスムーズに完了できます。
また、Akerun自体も適宜進化していて、以前よりも取り付け作業がシンプルになるなど、導入した管理者側でメンテナンスしやすいようにアップデートされていく点も頼もしいですね。

Akerunを取り付けられるサムターン錠(※)への交換工事が必要な場合、関東の直営店では当社で工事業者を手配しています。地方のフランチャイズ店では、フォトシンスさんに業者を手配いただいたこともあり、加盟店にとって心強い支援になりました。
※インテグラル錠:ドアノブ(握り部分)と鍵穴(シリンダー)およびサムターン(内側のつまみ)が一体となったドアの錠前
※サムターン錠:ドアの室内側にあるツマミ(サムターン)を回して施錠・解錠を行う鍵

会員登録が済めば、すぐに予約・利用を開始できます。初回予約時にはAkerunアプリのインストールのための案内が届き、お客様自身でアプリをダウンロードしていただいた後、利用時間になったらアプリで解錠して入室するだけです。また、予約と同時に決済が済むため、支払い漏れもありません。

関東の直営店は、今のところ私一人で運営しています。入退室履歴はAkerunの管理画面で確認でき、会員からの問い合わせは各店舗ごとに用意しているLINEで受けています。
解錠できないと連絡があった場合は、まず遠隔操作で対応します。万が一に備えて物理鍵も用意していますが、実際に使うケースはほとんどありませんね。

登録初日から予約して利用できる点が喜ばれていますね。カードキーが必要な卓球場などでは、会員登録後にカードキーが届くまで1週間ほど待つ場合もありますが、Akerunなら登録した当日に予約して利用を始められます。普段持ち歩くスマートフォンさえあれば入れるので、「鍵を忘れて入れない」というトラブルが起きにくいことも好評です。
また、スタッフの人件費を抑えた分、満足度の高い練習環境をリーズナブルに提供できている点にも価値を感じていただいていると思います。
本来、本格的な競技スペースには当施設くらいの広さが必要なのですが、有人の場合は収支が合いづらく、どうしても1台あたりのコート面積を狭くせざるを得ません。その点、当施設では比較的広い物件を選び、卓球台1台あたりのスペースを確保しています。ここまでコート面積を確保できている民間の卓球場はなかなかないようで、「コートが広く、思いっきりプレーできる」と喜んでいただけていますね。
卓球のプロ選手にも利用いただいているのですが、プロ選手は海外ツアーが多いこともあって、固定の練習拠点を確保できていない方も意外といらっしゃるという事情があります。そんな中、当施設は練習場所に困っているプロの方にも満足いただける環境になっていて、実際に日本代表クラスの選手を含めて10名以上のプロ選手にご利用いただいています。
そういった事情もあって、プロ選手やコーチの方には、月会費なしで単発利用できる専用プランも用意しました。こうしたプランを用意できるのも、無人化によって管理コストを抑えられているおかげですね。

フリーランスの卓球コーチが、レッスンの拠点として利用するケースも多いです。公共施設は営利目的の利用が制限される場合もあり、個人で活動するコーチにとって指導場所の確保が課題でした。そうした課題の解決に役立ちたいという思いもあり、現在全国100名以上の卓球コーチにご入会いただいています。
一例として、オリンピック出場経験のあるコーチの方が、スマート卓球ジムがオープンしたことをきっかけにフリーランスとして独立され、ほぼ毎日レッスンに使っていただいています。
近年は部活動の地域移行(※)も推進されている中で、当社の店舗を拠点にジュニアチームを立ち上げ、指導される方もいらっしゃいます。
※部活動の地域移行:これまで学校の教員が担ってきた部活動の運営・指導を、地域のスポーツクラブや民間事業者などの外部団体へ移行する取り組み

仕事帰りにも予約して利用でき、個室内の広いコートで集中的に練習できる環境が受け入れられていると感じます。会員からは「一回ここを使ったら、もう今後ここしか使えない」という声をいただくことも多くあり、「練習=公共施設」から「練習=スマート卓球ジム」という慣習の変化が着実に起きつつあると実感しています。業界に影響を与えられる事業に育ってきたことがうれしいですね。

無人運営は一度業務フローが確立すれば店舗間の差が生じにくく、多店舗展開しやすいという点が大きいですね。
従来の無人卓球場では電話で予約を受けてキーボックスの番号を伝えたり、現地で利用料金を現金でポストに入れたりする施設もありました。おそらく、運営側のオペレーションコストの高さが店舗拡大の壁になっていたのだと思います。
スマート卓球ジムは、AkerunとRESERVAの連携で、入会から予約・決済・入室までの一連の流れに人手をかけない仕組みを構築できました。この仕組みが、エリアを越えた店舗展開を支えていると感じます。

全国への店舗展開をさらに進め、新店舗でもAkerunを使い続けたいと考えています。
そして、その先に目指しているのは、卓球人口を増やすことです。卓球はゴルフのように、生涯スポーツとして社会人になってからも続けやすい競技です。より多くの人に、卓球を長く楽しんでほしいと思っています。
競技人口を増やすにあたっては、新たに始める子どもを増やすことに加えて、社会人になってからも続けられる環境を整えることが重要です。仕事帰りにも利用できる練習場所を各地につくり、競技を続ける人を増やす役割を担いたいですね。

初期費用を抑えやすく、サポートも手厚いと感じます。解錠に問題が起きそうな可能性をフォトシンスさん側で検知して連絡をいただき、翌日にはスタッフの方が現地で点検してくださったこともあります。設置方法も継続的に改善されているので、自信を持っておすすめできます。

株式会社スマート卓球ジム
スマート卓球ジムは、無人の会員制卓球施設です。2024年4月に1号店となる秋葉原岩本町店をオープンして以来、関東エリアの直営店を中心に、他エリアのフランチャイズ店や提携店を含めて17店舗(2026年9月時点)に拡大。個室・半個室のコートを備え、100種類以上の練習メニューを備えた卓球マシン「PONGBOT」を全店舗に導入。アマチュア競技者からプロ選手、フリーランスの卓球コーチ、ジュニアチームまで、幅広い卓球人の練習拠点として支持を集めています。
株式会社スマート卓球ジム
株式会社スマート卓球ジム
代表取締役社長
大丸 宙也 さま
目的/効果
01.
予約システム「RESERVA」との連携で「予約時間だけ有効な鍵」を自動発行。時間貸しモデルの無人卓球場で、予約者だけが利用できる仕組みを実現
02.
削減した人件費を利用者に還元、幅広い会員が日常的に通える料金と、競技仕様の広いコート環境を両立
03.
入会〜予約〜決済まで、人手に依存しない運営体制を構築、約2年半で全国17店舗を展開
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