Akerun入退室管理システムを活用し、スタートアップ関係者のための完全会員制コミュニティースペースを構築
株式会社RIBON(会員制コミュニティ “Snack”)
目的 / 効果
- 物理的な鍵の管理に伴う移動やコストの手間を大幅に削減
- 出入りする外部の業者や一時利用者にも権限を付与し、鍵の紛失リスクの低減と防犯の強化、効率的なスペース活用を実現
- 完全会員制の飲食店で、ターゲットとする顧客層のためのクローズドかつ落ち着いた環境を構築
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物理的な鍵の管理に伴う移動やコストの手間を大幅に削減
Q. Snackは、「スタートアップ関係者を対象とした飲食店」という特徴を持つ、ユニークな店舗ですね。どのようなきっかけで開店なさったのですか。
A. スタートアップ関係者が集まり、ビジネスのきっかけが生まれる空間を作りたかったんです。
私は前職でスタートアップ関連の企業に勤務していたのですが、上司や先輩にお酒の席に連れていっていただくことがありました。その中で、お酒の席でのコミュニケーションの重要性に気づいたことが、開店のそもそものきっかけです。昼間のミーティングはもちろん重要ですが、お酒の席でスタートアッップ関連企業の代表同士で話したことが業務提携や出資のきっかけになる様子を何度も経験したんです。
そのようなスタートアップが夢を実現するための空間を作りたいとずっと思っていました。そして、会社員を退職したことをきっかけに、そういったことができる店舗を作ることを目指して、まずは飲食業界のビジネスを習得するために2年間修行した後に、独立してこの店舗を立ち上げました。
Q. 立ち上げのエピソードもユニークです。どのような特徴を持つお店ですか。
A. 完全会員制で、スタートアップ関係者の方が落ち着いてお仕事のお話をできるクローズドな環境を整えています。
Snackは経営層だけでなく、若手やベンチャーキャピタルなど様々なスタートアップ関係者もターゲットにしているのですが、スタートアップに関わる方々が集まった際に、落ち着いて仕事のお話しができるという点を意識しています。
クローズドでじっくりとお話ができる環境を作ることも、開店前から決めていました。そのために、完全会員制の店舗という形式をとっています。赤坂見附と言う場所柄、多くの方が行き来していることもあって、会員制ということを知らずに来てしまう方もいらっしゃるので、店舗は常時施錠したいという要望も当初からありました。
Q. Akerun入退室管理システム(以下Akerun)を導入していただいたきっかけも、お店のコンセプトと関係していますか?
A. お店の良い雰囲気やクオリティを保つためにも、Akerunの導入は重要でした。
もともと、フォトシンスの方と会社員時代からの知り合いだったこともあって、完全会員制のお店を開くことを決めた時点で、鍵をかけるなどの入室制御は絶対条件だったため、すぐに導入を決めました。競合他社は選択肢になく、Akerun一択でしたね。
鍵をかけるなどの入室制御は、会員制のお店の良い雰囲気やクオリティを保つことにつながると思うんです。せっかく、新しい何かが生まれそうなお話に熱中していても、知らない人が隣で騒いでいたら、うまく話が盛り上がらないこともありますよね。Akerunを活用することで、クローズドな環境とお店の雰囲気を担保しています。
そのほかに、Akerunが店舗運営に役立っている面はありますか?
物理的な鍵の管理をなくしながら、防犯性を強化することができています。
大きく分けると、2つあります。1つは鍵の管理がシンプルになることですね。飲食店で修行をしているときは、物理的な鍵で店舗の施解錠をしていましたが、その鍵を持っているのは私と代表だけだったんです。他のスタッフがお店に忘れ物を取りに行きたいといった際にも、どちらかが鍵を持ってお店に行く必要がありました。
防犯の面から物理的な鍵の所有者を制限していたのですが、Akerunなら、スタッフごとにデジタルな鍵のアカウントを発行しておくことで、誰がいつ入ったのかも記録されますし、物理的な鍵で運用する場合の紛失などのリスクも回避できるので安心ですよね。
もう1つは、業者さんの出入りにも活用できていることです。お酒などの飲料も取り扱うお店なので、酒屋さんが毎日配達に来てくれますが、信頼できる方にはデジタルな鍵のアカウントを発行して、店舗の中に入って納品いただけるようにしているんです。やはりこの場合も、物理的な鍵の紛失といったリスクも心配ありません。
飲食店では、契約業者さん含めて部外者が中に入れないようにしていることも多いのですが、その場合、配達された飲料や品物も店舗の前に配達されます。そうすると、誰か知らない人に持っていかれてしまうという、盗難の危険もあるんですよね。
誰が、いつ、入ったのが履歴として残るAkerunを利用しながら、この店舗では防犯カメラも併用することで、お店の中と外の両面での防犯性が担保できていると思います。
Q. お客様から、Akerunに関して何かご意見やコメントなどはありましたか?
A. 来店いただく皆さんの多くがAkerunを受け入れてくれていると思います。
やっぱり、スタートアップ関係者なので皆さん知っていますね。
「あ、Akerunだ!」と言ってくれる人がとても多いです。このようなコンセプトの店舗なので、なるべく店舗に導入する設備はスタートアップ企業の製品やサービスにしたいと思っているんです。その意味でも、Akerunが入口についていることは、お店のひとつの特徴にもなっているかなと思います。
Q. イベント利用やランチ営業、一時利用などにも対応していると伺いました。
A. はい、スペースを有効活用していただくために、Akerunの柔軟な鍵権限の設定などを活用しています。
最近、この店舗スペースをさらに活用するために、ランチ営業を始めているのですが、その際はランチのスタッフの方にAkerunの鍵権限を付与して利用いただいています。さらに、店舗が営業していない時間帯にスペースを使いたいという方がいれば、同じようにAkerunのアカウントや鍵権限をお渡しして、このスペースを最大限活用できるようにしているんです。
イベント利用という点では、会員制という特徴を活かして、貸切形式でスタートアップ企業のイベント利用などにも対応しています。社内の打ち上げや、親睦会などさまざまですが、いまは、プロダクトやサービスの開発者を主体としたコミュニティのイベントにも使ってほしいなと思っているところです。現状では、ビジネスサイドの方に来店いただくことが多いのですが、この場所をきっかけに、開発の方同士のコミュニケーションから新しい製品やサービスが産まれたら最高じゃないですか。その話題を起点にして、実証実験の場所としてこの店舗を利用いただたり、また新しいサービスが生まれたりすると面白いですよね。
スペースとしての立地の良さを最大限活用するという点でも、Akerunがあることでイベントのオーナーの方や一時利用の方に対してご利用いただく日や時間だけ利用できるような日時限定の鍵権限も発行できるので、利用方法に応じた柔軟な対応ができています。
Q. 今後の事業の展望を教えてください。また、その展望に向けて引き続きAkerunは貢献できそうですか。
A. スタートアップを応援するためのさまざまな店舗展開も考えていますが、その際もAkerunが活躍してくれると思います。
やはり、この店舗の創業の理念として、スタートアップ業界を応援していきたいという思いが強く、まずはこの店舗を起点として、イベント利用のためのスペース運営など、いろんな形でのサポートができると思っています。
そして、この店舗をスタートアップのためのコミュニティスペースとしてさらに発展させて、スタートアップ関係者の出会いやいいアイディアが生まれ、それが事業へと成長していくような空間を作り出したいと考えています。ゆくゆくは、この店舗を中心に、新しい形態の店舗なども展開しながら、スタートアップの起業支援など1つのエコシステムを形成できればという思いがあります。
このエコシステムを通じて出会った人同士が新しく何かを始めたり、出資が決まったりすることももちろんですが、私自身もスタートアップ企業向けの独立支援のような事業もしてみたいと思っています。もしもほかの店舗をオープンすることになったら、Akerunを導入する気満々です。この店舗を起点としたスタートアップ支援のためのエコシステム全体でAkerunを活用するつもりでいます。
株式会社RIBON(会員制コミュニティ “Snack”)
2021年設立。スタートアップ関係者向け会員制コミュニティ「Snack」を赤坂で運営する。完全会員制で、来店者が落ち着いて話せる空間が特徴。代表の藤村彩乃氏は前職でスタートアップ企業支援産業に関わっており、業界への造詣も深い。